第106回全国高校野球選手権大会が各地で開催されています。千葉大会は7月27日が決勝です。試合後、各球場をあとにしたチームのミーティングなどを取材しました。今回は千葉大会に出場した安房、小金、暁星国際、幕張総合です。
■安房・前田大和監督「お前たちのことを誇りに思う」
3年生。本当によくやり切った。向後(拓海)。向後のチームで良かった。キャプテンで良かった。(上田)寛大は1年生から出てプレッシャーだっただろうけど、この3年間、俺も幸せだったよ。野村(悠太)。お前が一番元気で、グラウンドを駆け回るその姿が本当に良かった。
青木(亮太)。こんなに本番で強くなると思わなかった。ここ3日で人が変わった。最後の最後で、本当に変わった。(福原)塁。顔を上げろ。見てみろ、(汚れた)ユニホーム。その姿が良かったよ。やり切った。マネジャー。3年間よくやったよ。
このメンバーとやれたことが宝物になる。お前たちのことを誇りに思う。俺は幸せ者だと思う。色んな部分でお前たちに助けられた。一緒にやって来られて良かった。
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前田監督は2年前の春に就任した。安房の卒業生。=18日、大谷津
■小金・鎌田賢太朗監督「頑張ってきた毎日、忘れちゃだめ」
勝たせてあげられなくて、本当すまない。もう一回やったら勝てるんじゃないかと思うくらい悔しい。去年(の千葉商大付との4回戦)なんか大差で五回で終わった。正直、今年(の拓大紅陵との4回戦)もそうなると思っていた。
向こうは野球を突き詰めてきた相手だよ。誰が九回までやれると思った? 九回やりきって、ましてや競って、ヒット数同じだよ。その差って何? たった3点、されど3点。これが野球の醍醐(だいご)味だよ。
でも、負けたら終わり。夏は終わった。この悔しい思いは、ずっと忘れないで。大差じゃないからこそ悔しくて、お前たちだからこそ勝てるんじゃないかって。でも、もう過ぎたこと。これも人生のひとつ。この仲間とやれたことが大きな財産。頑張ってきた毎日、全部忘れちゃだめ。よくやってくれた。ありがとう。よし、帰ろう。
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昨夏は4回戦で千葉商大付に0―18(五回コールド)で敗れた。=18日、県
■暁星国際・仲里雄樹監督「一番苦労して、一番怒られた」
これまでの3年生の10倍、20倍、言われていたと思う。なんで俺らだけやねんと思うことも多かったと思う。本当にお疲れさまでした。
多分思った結果じゃなかったと思う。今日も勝って、もう一個上に、って思ってたけど、やっぱそこに届かないのは何かがあったから。やっぱり意地、粘りは、木更津さんのほうがあった。そこだけやと思うよ。
うちのチームの若さが出た。たぶん3年生が10人15人おったらもっと違う結果になってるんだと思う。それを後輩に伝えてやって欲しい。
うちが本当にいいチームになったときに、一番苦労して、一番怒られたのは僕たちですって言っていい。胸張って、引退してください。
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3年生は5人。昨秋の県大会は初戦敗退、春季は出場できなかった。=18日、柏の葉
■幕張総合・柳田大輔監督「お前らは勝った」
もう少し野球やれると本当はもっと良かったけどさ、今日負けちゃったのは全部こっちのせいなんだ。やること全部やったなら、試合には負けたけど、高校野球をやりきったということに関してはお前らは勝った。
必ず負ける日は来る。それが今日だっただけ。ここからの人生の方がよっぽど長い。頑張ったことを少しでも生かしてほしい。
明日学校に行ったら応援してくれた色んな人に感謝するんだぞ。一生懸命応援してくれた感謝の気持ちを全員伝えろ。終わり方っていうのも大事だから。
1年生、どういうチームを作っていくかは3年生が示してくれた。必ず来るんだよお前らにも、この日が。必ずどこかで終わる。その終わり方をみんなでどうするか、みんなで考えなきゃいけない。明日から勝負は始まっていると思って、しっかりやるんだぞ。
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部員数77人。最高成績は春夏ともに県16強。早坂響(千葉ロッテ)を要した昨夏、16強入り。=18日、大谷津(マハール有仁州、芹沢みなほ、田辺詩織、杉江隼)
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