(24日、第106回全国高校野球選手権埼玉大会準々決勝 山村学園6―4東農大三)
山村学園は一回、吉田の適時打と押し出しや犠飛で3点を先制。二、三回にも1点ずつを挙げ、突き放した。東農大三も九回2死一、二塁の場面で、持田が相手エースの西川から適時三塁打を放ち2点差まで迫ったが、及ばなかった。
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東農大三の野球は粘り強さが売りだ。5回戦の川口市立戦では、2点を追う八回に一挙4得点を挙げて逆転勝ちした。「どこからでも点数が取れて、どこからでも返せる野球」を合言葉に、この日もBシードの山村学園に最後まで食らいついた。
一回に3点を先制され、追う展開に。走者は出すもペースをつかめずにいた。
しかし、六回に相手投手が交代すると、1死後に「ここで流れをつくる」と打席に立った主将長島颯(3年)が、2ストライクと追い込まれながら右本塁打。流れをつかみ、八回は長島、青木亮太(3年)の連打で加点した。
九回は2死一、二塁の好機で、持田裕紀(3年)が山村学園のエース西川歩(3年)から適時三塁打を放ち2点返した。
結局、その後は西川に抑えられた。試合後、長島は「良い試合したから良いという訳ではない」と悔しさを見せたが、「それでもこのメンバーで上を目指せて楽しかった」と清々しく話した。(恒川隼)
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