朝日新聞社と日本高校野球連盟は26日、主催する第106回全国高校野球選手権大会の運営委員会を開き、8月7日の開会式で石川・穴水3年で主将の東野魁仁(かいし)さんが入場行進の先導役を務めると発表した。
東野さんは元日の能登半島地震で自宅が全壊。仮設住宅で生活しながら練習に取り組んだ。表札を作るボランティアにも野球部で参加した。
選手としては、191センチの長身から投げ下ろす140キロ近い直球を軸に、多彩な変化球を織り交ぜる投球が持ち味。右投げ両打ちで、捕手や内野手もこなす。
穴水は昨秋の県大会に連合チームとして参加。今春、新入生が5人入部し、部員が10人となり、夏の石川大会には2年ぶりに単独校として出場した。
1回戦で敗れたが、東野さんはエースで3番打者として、2点適時三塁打を放つなどして活躍した。
東野さんのコメントは以下の通り。
「まず、このような大役に任命され、身の引き締まる思いとともに、多くの出会いと多くの学びを与えてくれた高校野球への感謝の気持ちでいっぱいです。任命されたと聞いたときは、驚きと感激に胸が躍りました。甲子園100年の歴史に穴水高校野球部の名を刻むことができることを大変うれしく思います。元日に発生した能登半島地震により被災された方々へ、元気・勇気・感動を与えることができるよう、さらには3年間を一緒に戦ってきた仲間の思いを胸に、これからの未来を切り拓(ひら)く堂々とした行進をしたいと思います。よろしくお願いいたします」
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