168校155チームが参加した第106回全国高校野球選手権大阪大会は27日、ベスト4による準決勝を迎える。大阪シティ信用金庫スタジアム(大阪市此花区)での第1試合で大商大と東海大大阪仰星、第2試合で大阪桐蔭と履正社が対戦する。(西晃奈)

打力の大阪桐蔭ー堅守の履正社

 第2試合では、2年連続決勝で対決した大阪桐蔭と履正社が激突する。昨年は履正社が3―0、一昨年は大阪桐蔭が7―0で勝利。現チームは昨秋の近畿地区大会大阪府予選の決勝で対戦し、大阪桐蔭が3―2で接戦をものにしている。

 大阪桐蔭は打線が打率3割8分2厘、58安打、42打点と4強でトップ。打率5割の徳丸快晴(3年)や俊足の境亮陽(りょうや)(3年)らが軸となる。最速154キロのエース平嶋桂知(かいち)(3年)をはじめ、140キロ台後半~150キロの速球を投げる投手がそろい、層が厚い。

 履正社はノーシードで勝ち上がってきた。5試合で失点0、失策も無しと堅守が光る。投手陣はエースの高木大希(3年)は7回で10奪三振、藤原僚人(3年)は9回で13奪三振だ。攻撃陣は計33盗塁、1試合平均では6以上の数値となる盗塁を決めている。主将の村田駿(3年)は打率が5割を超え、盗塁は9とチームを引っ張る。

春はコールド 大商大―東海大大阪仰星

 第1試合は、今春の近畿地区大会大阪府予選3位決定戦と同じカードとなった。この時は東海大大阪仰星が7―0の8回コールド勝ちだった。

 大商大は今大会5試合中、2回戦の今宮戦で逆転に次ぐ逆転の展開を制し、4回戦の興国戦では九回に逆転サヨナラ勝ち。チーム打率は3割5分9厘で、主将の坂下澄歩(とあ)(3年)が5割8分8厘と絶好調だ。志村飛来(とき)(3年)は本塁打を放つなど長打力がある。投手陣のうち、松本天誠(3年)は12回を投げて四死球は0と安定感がある。

 東海大大阪仰星は兄弟投手がチームを引っ張る。弟で背番号1の壹崎(いちさき)結稀(ゆいき)(3年)は13回を投げて自責点0。兄で背番号10の壹崎晃心(こうしん)(3年)は17回と3分の1を投げて18奪三振だ。攻撃陣は7番の植木優介(3年)が6打点、8番の森田海(2年)が打率4割6分7厘と打線に厚みがある。=敬称略

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