第106回全国高校野球選手権栃木大会は27日、準決勝2試合がエイジェックスタジアムである。見どころを紹介する。
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作新学院のエース小川哲平(3年)は148キロの威力ある速球と制球力を兼ね備える。準々決勝は九回まで投げ抜き、昨夏覇者の文星芸大付を完封した。今大会はここまで3試合26回を無失点だ。主将の小森一誠(3年)を中心にチームはまとまり、士気も高い。
対する石橋は60年ぶりの4強入り。ここまで3試合失策なしの堅い守備に加え、攻撃で好機を逃さない堅実な野球で勝ち上がってきた。ロースコアに持ち込み、入江祥太、原佑太(ともに3年)らの一打で得点につなげるか。
県立高の夏の甲子園出場は2005年の宇都宮南が最後。昨年の選抜大会に21世紀枠で出場した「県立の雄」が作新にどう迫るか、注目の一戦だ。
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国学院栃木は2大会ぶりの甲子園出場を狙う。打撃陣は「積極的なスイング」を掲げ、今大会では杉原颯太(2年)の2打席連続本塁打などが目を引いた。投手陣も、「リズムの良い投球」が身上の鶴見飛龍、右投げの本格派の椿秀太(ともに3年)など多彩だ。
一方の青藍泰斗は、主将の佐川秀真(2年)を始め、ベンチ入りメンバーに2年生が多い。チームの主軸である佐川や、巧打の鈴木俊世(2年)らを中心に、粘り強く得点を重ねていく。4強入りは2年連続。甲子園への壁を破れるか、こちらも目が離せない。(高橋淳)
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