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混合ダブルス初戦で北朝鮮ペアに敗れた張本智和(手前)、早田ひな(右)=ロイター

 金メダルを狙っていた卓球混合ダブルスの張本智、早田組が1回戦で敗退した。初対戦の北朝鮮ペアに1―4。日本勢トップバッターとして、勢いはつけられなかった。

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 序盤から後手に回る展開。1―2で迎えた第4ゲームは、1―7から同点に追いついたものの、13―15で落とす。「完全にきょうのキーポイント」と張本智は振り返る。

 北朝鮮ペアのプレーは五輪予選の映像を見ただけ。この日は「想像を絶するようなプレー」(張本智)だったという。

 男子選手が攻撃的で、女子選手は堅実。張本智のボールを女子選手にカウンターで返される場面もあった。

 試合後、「精度が高かった。五輪だから負けたというより、普通に試合をしていても負けていたんじゃないかなっていう感じだった」と早田。張本も「悔しいですけど、あのプレーをされたらちょっとしょうがない」と完敗を認めざるをえなかった。

 ただ、日本勢としてのショックは大きい。

 2人は五輪直前の国際大会で連続優勝し、第2シードをつかんでいた。中国と決勝まで当たらないだけでなく、ライバルと目される韓国、ドイツ、フランスとも反対のブロックに入っていた。

 張本智、早田は重圧や緊張感を否定したが、田勢邦史監督は「(五輪で)ちょっと消極的になった。ナーバスだったと思います」と悔しげだった。

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混合ダブルス初戦で敗れた張本智和(右)と早田ひな=ロイター

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