(28日、第106回全国高校野球選手権西東京大会決勝 日大三9―10早稲田実)
早稲田実の和泉実(みのる)監督の試合後の談話
神宮球場の決勝戦で勝つのは、もう7年ぶりぐらいになる。清宮(幸太郎、現・日本ハム)が1年生、加藤(雅樹)がキャプテンのとき以来。
今日、スタンドを見たら相変わらずたくさんの応援の方が来ていて、この光景を久しぶりに見られて、本当にうれしいです(後ろのスタンドを振り返り、声を詰まらせる)。本当に皆さんありがとうございました。
久しぶりの決勝、この試合を含めて、「生徒の勝ちたい」、僕も「勝たせてあげたい」ということが色んな面で空回りしている部分もありました。まして相手が三高ですから。本当にいつも通り厳しいゲームになりました。
ただ、最後、一番もしかしたらこのチームの3年生で強く、色んな面で叱ってきたセカンドの内囿(うちぞの)(3年)が、自分のスイングで決勝打を打ってくれたことは本当に良かったなと。内囿にそういう時に回ってくるんだなと思いました。
(九回裏無死満塁の場面)僕が指示を出すと内囿は結果が悪いんで、黙っていました。いつも邪魔しちゃうところがあるので。
今大会、背番号を見ての通り、登録した時と、いざゲームに入る時とまで、全然決まらないポジションが若干ありました。甲子園に行くと、非常にチームを成長していく感じがあるんですけど、今年は予選(西東京大会)から、また神宮球場がチーム、選手を成長させてくれた。
いつも思っているんですけど、公式戦が最後に1年間の努力をもっとも成長させるいい場所だと思っております。まして今日は相手が日大三高ですので。
いつもそうですけど、三高と勝負して、勝てばもうより一層強くなる、ということは分かっていたので。今日終わったあとの三高の選手の涙を見て、そういうものも背負いながらまた大阪に行って生徒たちも、もっともっと強いチームになってくれるんじゃないかなって期待しております。(構成・滝沢貴大)
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