〈高校野球兵庫大会:報徳学園4-0明石商〉◇7月28日◇決勝◇ほっともっとフィールド神戸

 今春センバツ準優勝の報徳学園が6年ぶり16度目となる夏の甲子園出場を決めた。

 0対0で迎えた6回裏、報徳学園は1死2塁のチャンスで5番橋本友樹遊撃手(2年)が右前適時打を放ち1点を先制。8回裏には無死満塁から5番橋本の遊撃強襲2点適時内野安打、7番徳田拓朗捕手(3年)のスクイズで3点を追加した。

 先発マウンドに上がったプロ注目・最速151キロ右腕の今朝丸裕喜投手(3年)は、9回5安打無四球で完封勝利。「どんどんバッターに攻めていこうと思っていた。決勝の舞台で完封できて自信にもなるし、次の試合にもつながると思う」と喜びをかみしめた。

 大角健二監督(44)は「この子たちが夏の甲子園を意識して苦しい思いをしてきた。それを叶えることができて本当によかった」と安どの表情を浮かべた。

 また、この日スタンドで後輩の甲子園出場を見届けた1981年夏の甲子園優勝投手の金村義明氏(60=元近鉄など)は「優勝おめでとう。バッテリー、二遊間を中心とした報徳学園らしい守り勝ちの試合だった」と目を細めた。

 センバツでは2年連続準優勝となり、あと一歩のところで涙をのんだ報徳学園。今年の夏こそ全国の頂点に立つ。

(取材・文 MBSアナウンサー 金山泉)

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