(28日、第106回全国高校野球選手権栃木大会決勝 石橋9―8国学院栃木)
九回表2死一、三塁。国学院栃木の打席に立ったのは、捕手の井上隼(しゅん)(3年)だった。「振るしかない」。気持ちを込めて振った打球は、一塁ファウルグラウンドに上がり、3時間を超える試合が終わった。
井上は1回に適時二塁打を放ち、3回には中学、高校を通じて初めてという公式戦初本塁打を放ってチームを勢いづけた。だが、捕手としては「ピッチャーを少しリードできなかった悔しさがある」と振り返った。
埼玉県から国学院栃木に進学して野球に打ち込んだ3年間。甲子園には届かなかったが、「自分自身は悔いはない。楽しかった」と最後は笑顔を見せた。(上嶋紀雄)
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