■パリオリンピック™ スケートボード女子ストリート決勝(現地時間28日、パリ・コンコルド広場)

スケートボード女子ストリート決勝で、世界ランク1位の14歳の吉沢恋(ACT SB STORE)が金メダルを獲得。東京五輪で当時13歳の日本史上最年少で金メダルに輝いた西谷椛に続き、日本勢が連覇の快挙を達成した。

さらに最後まで優勝を争った世界ランク2位の赤間凛音(15、東北高1年)が銀メダルで、日本勢がワンツーフィニッシュ。東京五輪銅メダルの中山楓奈(19、ムラサキスポーツ)は表彰台入りは叶わず健闘も7位。

前回大会から正式種目となり、東京五輪では西谷、男子ストリートの堀米雄斗、女子パークの四十住さくらで3つの金を獲得し、世界を席巻した日本勢。この日は22人で争った予選から8人が決勝に進み、日本の吉沢がトップ、赤間が2位、中山5位と3選手が順当にファイナルへ。

会場のコンコルド広場では大歓声が響き渡り、日本の“10代トリオ”が堂々のパフォーマンス。

自由演技「ラン」では1本目、中山、赤間が着地でミスをするなど得点を伸ばせず。吉沢は1本目から難易度の高い技を決め85.02点のハイスコア。

赤間はミスが許されないラン2本目で空中で板を表裏に回転させるトリックを決めるなど、89.26点を叩き出し暫定首位に。吉沢も2本目で攻めたランを披露し1本目より高い86.80で2位。中山も79.77点と暫定3位に入り、表彰台独占の可能性を残してベストトリックへ。

勝負の「ベストトリック」では赤間が1本目で92.62といきなりハイスコア。吉沢は1本目で失敗も2本目で86.34点。海外勢は東京銀のR.レアウが2本目で92.88点、4本目でも高得点で中国のカイ・チンシュウも安定したトリックで会場は大熱狂。

赤間を追う吉沢は4本目で難易度の高いトリックを決めて両手を挙げて大歓声を浴びる。得点はここまでで最も高い96.49を叩き出し、ついに赤間を抜いて暫定トップに。勝負のラストトリックで赤間が失敗してしまい、ここで吉沢の金が確定。吉沢は最後のウイニングランも決め、パリの風を浴びながら勝利を喜んだ。

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