■パリオリンピック™ フェンシング男子エペ個人 準決勝(現地時間28日、グランパレ)

団体で連覇を目指す男子エペで個人種目に出場した加納虹輝(26、JAL)が準決勝で世界ランク17位のT.アンドラーシュフィ(24、ハンガリー)に勝利し、銀メダル以上を確定させた。フェンシングで個人のメダル獲得は2008年北京大会の太田雄貴の男子フルーレの銀メダル以来となる。

試合は世界屈指のスピードを誇る加納が相手の剣をよけ、先制点を奪う。しかし、その後2連続で相手にポイントが入り1‐2で第1ピリオドを終えた。第2ピリオドは3連続で決めるも中々リードできず、6‐7で第3ピリオドへ。同時突きなどを含め5連続でポイントを逆転するも残り5秒で13‐13で同点にされた。1分の延長戦では先に突きを決め14‐13で、エペ個人で初の決勝進出となった。

フェンシングにはエペ、フルーレ、サーブルの3種目があり、エペは唯一、全身の突きが有効となる。加納は東京五輪の男子エペ団体で初の金メダルを獲得し、昨年のW杯ドイツ大会で優勝、アジア大会で金メダルと世界ランク3位で個人でのメダルも期待されていた。

男子エペ個人には東京五輪団体メンバー3人が出場。3大会連続出場のベテラン見延和靖(37、ネクサス)は3回戦で地元フランスのY.ボレル(35)に11‐15で敗れ、そのボレルに山田優(30、山一商事)が準々決勝で延長戦の末敗れ、準決勝進出はならなかった。

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