オールスター明け最初の広島カープの相手は、ヤクルトでした。前半戦は9勝2敗と7個の貯金を積み上げた相性のよいカードに臨みました。

7月26日(金)ヤクルト vs. 広島(神宮球場)

金曜日の初戦、カープ打線がいきなり「らしさ」を見せつけます。2点を先制されて迎えた2回、ノーアウト・満塁のチャンスを作ると、打席にはここまでヤクルト戦の打率.316と相性のいい 矢野雅哉 。走者一掃のタイムリースリーベースヒット。“ヤクルトキラー” 矢野の一打ですぐさま逆転に成功します。

さらに1アウト後、9番・先発ピッチャーのハッチ。センター前に運び、これが来日初ヒット・初打点となります。

この後も打線がつながり、6連打。ホームランこそないものの、この回、今シーズン、チームとして1イニング最多の「9点」を挙げます。

その後、9対6となり、迎えた8回。この日、再び1軍登録された 島内颯太郎 が、マウンドに上がります。7月9日以来の登板でしたが、二者連続で三振を奪うなど、無失点に抑え、復活した姿を見せます。

島内颯太郎 1回 球数21 被安打0 奪三振2 失点0

最後は守護神・栗林良吏 が、わずか3球で三者凡退に打ち取り、ゲームセット。後半戦のスタートを白星で飾りました。(ヤクルト 6-9 広島)

逆転タイムリー三塁打
広島カープ 矢野雅哉 選手

「絶対に優勝するので、あしたからも応援よろしくお願いします」

7月27日(土)ヤクルト vs. 広島(神宮球場)

土曜日の2戦目。神宮球場で2年ぶりの登板となった先発の 森下暢仁 は、明治大学時代に慣れ親しんだマウンドで快調なピッチング。味方の好守備もあって、6回まで無失点と試合を作ります。

攻め手を緩めないカープは3回、ランナー2人を置いて 坂倉将吾 。フォークを弾き返し、2点タイムリー。リードを広げます。

その後、5回ウラに同点に追いつかれますが、直後の6回表、またしても坂倉。初球のストレートを振り抜くと、打球はスタンド中段まで届く特大の一発。勝ち越しに成功します。

このまま1点差で迎えた9回ウラ、カープはマウンドに守護神・栗林を送ります。しかし、ランナー3塁・2塁とされ、2アウトまでこぎつけますが、最後の最後にフォークをとらえられ、痛恨の逆転サヨナラ負け。カープ、後半戦はくやしい負け越しスタートになりました。(ヤクルト 5X-4 広島)

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石田充 アナウンサー
ただ、坂倉選手の復調であったり、島内投手が戻ってきたという明るい話題もありましたから、あす(30日)からの地元6連戦、まず 玉村昇悟 投手が、いい先陣を切ってほしいと思います。

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