■パリオリンピック™ 体操男子団体決勝(日本時間30日、ベルシー・アリーナ)
体操男子団体決勝が行われ、日本がライバル・中国との激闘を制し、金メダルを獲得した。最終種目の鉄棒で2位にいた日本が1位の中国を逆転するという劇的な展開で、2016年リオ五輪以来8年ぶりの王座奪還を成し遂げた。
団体決勝に臨む“体操ニッポン”は5人。東京五輪の個人総合&種目別「鉄棒」金メダル、エースの橋本大輝(22)。東京五輪あん馬銅で主将の萱和磨(27)。2大会連続出場の谷川航(28)。初出場の杉野正尭(25)。2019年世界ジュニア個人総合金メダル、最年少の岡慎之助(20)。
日本は最初の床で一番手の萱が14.000をマークする。2番手の橋本は、高い跳躍力を見せて渾身のガッツポーズ、14.633の高得点でチームを勢いづける。3人目の岡も、最後の着地をピタリと止め笑顔、橋本と同じ14.633をマークし2位と上々のスタートを切った。
2種目目のあん馬。萱が安定感抜群の演技を披露、着地した後に「ヨッシャー」と雄叫びをあげ、14.366を記録。続くあん馬のスペシャリスト、杉野も美しい旋回を存分に見せ、14.866の高得点をマーク。しかし、最後の橋本が演技途中でまさかの落下。大幅に減点され、13.100と13点台の記録となり、日本は3位に後退。1位はアメリカ、2位中国とは0.5の差がついた。
3種目目のつり輪。萱、岡、谷川の3人ともノーミスで終えるが、つり輪を得意としている中国に日本を上回る演技をされる。日本は5位で前半を終える。1位の中国との差は3.133に広がった。
4種目目の跳馬では杉野と橋本が高得点をマーク。中国の3人目が12点台を記録したため、1位、中国との差は1.799まで縮まる。2位にウクライナ、3位にアメリカで日本は4位。アメリカとの差は0.864で、メダル争いが熾烈になってきた。
5種目目の平行棒でも日本は得点を伸ばすことができなかったものの、1位中国と3.267差の2位に浮上し、最終種目の鉄棒を迎えた。一番手の杉野が着地をピタリと決め、岡に繋ぐ。
岡も最年少とは思えない落ち着いた演技を披露しガッツポーズ。その直後、中国の2人目が2度の落下し、大幅な減点を余儀なくされる。そして日本は最終演技者の橋本が鉄棒の演技に入った。橋本は離れ業のリューキン、カッシーナ、コールマンを次々と成功させ着地も見事に成功。渾身のガッツポーズから右手を突き上げ、見事中国を逆転した。
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