■第30回世界競歩チーム選手権(21日、トルコ・アンタルヤ)

トルコのアンタルヤで行われた世界競歩チーム選手権の男女混合競歩リレーで、池田向希(25、旭化成)と岡田久美子(32、富士通)ペアが2位に入り1つ目のパリ五輪出場枠を獲得した。さらに髙橋和生(27、ADワークスグループ)と渕瀬真寿美(37、建装工業)ペアが17位に入り、規定により2枠目も獲得した。

男女混合競歩リレーは、男女1名ずつが1チームとなり、フルマラソンと同じ距離42.195kmを、男子12.195km、女子10km、男子10km、女子10kmと交互に歩いた総合タイムで順位を決める。パリ五輪から新種目となる混合競歩リレーの予選も兼ねており、国別22位以内に入れば1チーム、さらに2チーム目が各国2チーム目の上位5か国以内に入ればもう1チームの出場権獲得となる。

日本からは、男子20km競歩でパリ五輪代表に内定した池田と岡田ペア、髙橋と渕瀬ペア。世界陸上ブダペスト35km銅メダルの川野将虎(25、旭化成)と梅野倖子(21、順天堂大4年)ペアの3チームが出場した。

最初の12.195㎞をまずは男子が歩く。10㎞を過ぎても12人の集団がレースを引っ張る団子状態。池田、川野、高橋もしっかり先頭集団の中に食らいつく。11㎞を過ぎると集団が徐々にばらけ、先頭に池田、2位に川野、3位に高橋と日本勢が上位を占め、そのまま女子に繋いだ。

女子の部に入り梅野と渕瀬は遅れてしまうが、池田からリストバンドを受け取った岡田が必死に食らいつく。岡田は4位に落ちたものの、トップと20秒差で池田に繋いだ。

池田はすぐに3位に浮上し、2位の中国、1位のブラジルを追いかける。22㎞を過ぎた所で池田がトップを奪うと、27㎞地点では2位のブラジルに17秒の差をつけて独歩体勢に入る。そして1位のまま再び岡田に繋いだ。高橋も9位まで順位を上げ、川野も13位で女子にリストバンドを渡した。

ラストの10㎞、岡田はブラジル選手に抜かれ2位に後退する。40㎞を過ぎた辺りで先頭の選手がフォームの累積警告を受け、ペナルティゾーンでの待機を命じられる。代わって岡田が先頭に立つが、最後の最後でイタリアに抜かれ、2位でフィニッシュ。まずはパリ五輪出場枠の1つ目を獲得した。そして17位で渕瀬がゴールし、規定により2枠目も獲得した。

【男女混合リレー 日本勢成績】

2位 池田向希・岡田久美子 2時間57分04秒
17位 髙橋和生・渕瀬真寿美 3時間05分02秒
27位 川野将虎・梅野倖子  3時間07分28秒

*写真は、池田向希選手

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