第106回全国高校野球選手権愛媛大会は30日、松山市の坊っちゃんスタジアムで決勝を迎える。2009年以来15年ぶりの優勝をめざす西条と、初優勝を狙う聖カタリナが対戦する。入場料は大人600円、高校生以下無料、障害者手帳などを提示した人とその付き添い1人無料。

 両チームともノーシードで5試合を戦ってきた。最大の見どころは、絶好調の聖カタリナ打線と西条の2年生エースの対決だ。

 聖カタリナ打線は、2回戦で第2シード今治西を破った後の3試合で33得点と大暴れ。打率5割で8打点の4番・河野嵐(らん)主将(3年)をはじめ、本多叶芽(かなめ)、松野隼(はやと)の両選手(いずれも3年)の1、2番も当たっている。

 西条のエース左腕、宇佐美球児投手(2年)は、140キロ超の直球とスライダーで勝負する。4試合で計14回3分の1を投げて2失点。登板はすべて救援で、うち2試合で逆転をお膳立てした。その他の投手たちでどこまでしのぐかもカギだ。

 西条が聖カタリナの投手陣をどう攻略するのかも注目だ。西条打線はつながりに優れ、どこからでも得点できる。19打数10安打でセーフティーバントもある2番・及川泰一(たいち)選手(3年)、打率が5割近い4番・飯尾隆真(りょうま)主将(3年)が牽引(けんいん)する。勝負どころでのスクイズも決めてきた。

 聖カタリナのエース右腕、有馬恵叶投手(3年)は速球とフォークを武器に、3試合で計20回3分の1を投げて2失点。2番手で左腕の寺井凌大(りょうた)投手(3年)は、4試合で計10回3分の2を投げ、いまだ無失点だ。(中川壮)

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