陸上、競歩の柳井選手と岡田久美子選手は、パリオリンピックで2種目にエントリーしていましたが、日本陸上競技連盟は29日、2人は混合競歩リレーに専念するため、女子20キロ競歩の出場を辞退すると発表しました。
柳井選手はこのあと、自身のSNSに「身勝手だ」などとひぼう中傷するメッセージが相次いだことを明かし、「批判は選手を傷つけます。このようなことが少しでも減って欲しいと願っています」と呼びかけていました。
こうした中、日本陸上競技連盟は30日、公式ホームページ上に2人の選手が辞退に至った経緯について掲載し、「日本チームとして出場選手が実力を発揮し、より高い順位を獲得するために、チーム、コーチ、選手と話し合い、慎重に検討した結果、連盟として判断した」として、理解を求めました。
そのうえで、辞退がレース直前になったことについては、「混合競歩リレーのスタートラインに立てる状況をエントリーが認められる期限まで十分に確認したうえで判断したため」と説明しています。
SNSを通じた選手への直接のひぼう中傷は、前回の東京大会でも大きな問題となり、これまでにも多くの選手が、被害に苦しんだことを明らかにしています。
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