パリオリンピックのトライアスロンはパリ中心部を流れるセーヌ川を泳ぐスイムと、シャンゼリゼ通りなどを走るバイクとランの、合わせて51.5キロで競います。

このうちセーヌ川は長年、水質の問題が指摘され、市などは大会を機に新たな浄水施設を設けるなどの対策を講じてきましたが、開会式が行われた26日からの雨で水質が悪化し、30日に予定されていた男子の競技は延期となっていました。

それでも31日は水質検査の結果が基準を満たしたことから、朝から女子の競技が行われ、最初の「スイム」で選手たちは観客の声援を受けながらセーヌ川に一斉に飛び込みました。

この日もレース直前まで雨が降り、川は多くの水をたたえていましたが、選手たちは1.5キロのコースを力強く泳いでいました。

一方、自転車の「バイク」では雨でぬれた石畳やアスファルトの上で滑り、転倒する選手が相次ぐハプニングもありました。

金メダルを獲得した地元フランスのボーグラン選手は「セーヌ川で泳ぐことができてとてもうれしい。これまでセーヌ川での競技には否定的な意見もあったが、実際にここで泳ぐのはすばらしかった」と話していました。

セーヌ川ではこのあとも、8月5日にトライアスロンの混合リレーが、8月8日と9日にマラソンスイミングが行われる予定です。

高橋「自然を相手にするのがトライアスロンの魅力」

40位となった日本の高橋侑子選手は「これほど多くの観客の中でレースできたのは初めてだったので幸せだった。川の流れが強く、泳いでも前に進まなかったがみんな同じ条件だ。自然を相手にするのがトライアスロンの魅力だと思う」と話していました。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。