卓球男子シングルスの準々決勝で、張本智和は中国の樊振東に3―4で惜敗した。2021、23年の世界選手権覇者を追い詰めたが、逆転を許した。

 第1ゲームは代名詞でもある攻撃的バックハンドレシーブ「チキータ」がさえ、11―2と圧倒。これが樊に火をつけた。が、張本智も引かない。

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 ラリーで競り勝ち、強打をブロックでしのぐ。会場から「ハリモト」コールがわき上がる。

 3―2で迎えた第6ゲーム。樊に「最後の地力」を見せつけられた。

 樊が得意とする、台を離れての大きなラリーに持ち込まれ、前後に揺さぶられる。追いつかれ、追い越された。

 五輪シングルスで日本勢が成し遂げていない、中国勢撃破はならなかった。だが「自信は失わない」と張本智。「このプレーを磨き続ければもっと良くなる。4年後、絶対メダルが見えてくる」(鈴木健輔)

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