東京大会 メンタル問題訴え 個人総合の決勝欠場

リオデジャネイロオリンピックで4つの金メダルを獲得したバイルズ選手は、前回の東京大会でメンタルの問題を訴えて個人総合の決勝を欠場。

アスリートのメンタルヘルスの問題に一石を投じ、世界的に注目を集めました。

休養を経たあとに復帰した去年の世界選手権では4冠を達成して完全復活をアピールしましたが、27歳で迎えた今回のオリンピックでどのような演技を見せるのか、注目されていました。

こうした中、バイルズ選手は個人総合の決勝、1種目目の跳馬で自身の名前がついた「バイルズ2」を披露していきなり15.766の高得点をマーク。

2種目目の段違い平行棒では3位に順位を落としたものの、続く平均台では安定した演技で全体トップの14.566をマークして再びトップに立ちました。

しかし、同じ組でまわったブラジルの25歳、レベッカ・アンドラーデ選手も跳馬で15.100をマークするなどバイルズ選手に食い下がり、3種目を終えた時点で2人の差は0.166の接戦となりました。

最終種目のゆか。
バイルズ選手は、持ち味の”異次元”とも言われる跳躍力で圧倒的な演技を見せ、アンドラーデ選手を1点以上も上回る15.066をマーク。

着地のたびに満面の笑顔がはじけ、心から体操を楽しむ姿がそこにありました。

演技を終えると、金メダルを確信した会場の観客からこの日いちばんの歓声を受け、アンドラーデ選手も笑顔で拍手を送り、バイルズ選手の完全復活を祝福しました。

『Greatest of all time』

試合後、バイルズ選手は身につけていたヤギのネックレスをカメラに向かって見せました。

ヤギは英語で「GOAT」で、アメリカではその頭文字をとって『Greatest of all time=史上最高の選手』という意味で使われます。

メンタルヘルスの問題による休養を乗り越えた「体操界の絶対女王」は、オリンピックで6個目の金メダルを手に、改めて「GOAT」であることを証明しました。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。