■パリオリンピック™　卓球女子シングルス準決勝（現地時間2日、パリ南アリーナ）

早田ひな（24、日本生命、世界ランク5位）が女子シングルス準決勝で、同1位の王者、中国の孫穎莎（23）と対戦し、ゲームカウント0ー4で敗れ、日本人初の決勝進出は叶わなかった。過去15度対戦で“全敗”の孫を相手に苦しめる場面もあったが、ストレート負けを喫した。

3位決定戦では準々決勝で平野美宇を破った韓国のエース、シン・ユビン（20、同8位）と対戦する。

第1ゲームは最初のポイントを奪ったが、相手の速攻が決まるなど連続で失点。早田もフォアドライブで応戦するが、6－11で最初のゲームを奪われた。第2ゲームはフォアの連打で相手を崩すと3－3の同点とし、先手で攻撃していくがミスが続き4－7とリードを許す。ゲームポイントを許してから強打で粘るが8－11で苦しい展開に。

追い上げたい第3ゲームだが、孫の回転量の多いドライブにレシーブがオーバーとなるなど劣勢。5－7と2点差に迫るとタイムアウトを取り、明けてから連続ポイントを奪い同点に追いついたが、カウンタードライブがわずかに外れリードを許し8－11と後がなくなった。

第4ゲームは勢いに乗る孫の強打に自分のスタイルの攻撃ができず、2－11とあっけなくストレートで敗れてしまった。

早田は「コンディションは100%じゃなかったので、どこまで勝負するかっていう感じでしたが、さすがに限界を感じました。でも最後までしっかりプレーすることができてよかった」と振り返った。

「今日のために3年間頑張ってきたんですけど、もちろん通用した部分もあったんですけどそれ以上に自分自身のプレーを100%発揮できなかったっていうところが、今まで関わってくださった皆さん、ここまで強くしてくださった皆さんに申し訳ないなっていう気持ちです」と悔しさを口にした。

準々決勝の試合後、「東京五輪から3年間、この試合に勝つためにやってきた」と強い思いを明かしていたが、今大会1ゲームも落としていない王者の壁は高く無念の敗退となった。

早田は今大会シングルスでは3回戦まで1ゲームも落とさずにベスト8入り。準々決勝では北朝鮮のピョン・ソンギョン（23）を相手にフルゲームと苦戦したが準決勝進出を決めていた。

東京五輪では伊藤美誠がシングルスで日本女子初となる銅メダルを獲得しており、日本勢2大会連続の表彰台に向け、3位決定戦に挑む。

【女子シングルス準決勝】
早田ひな 0－4 孫穎莎
6－11/8－11/8－11/2－11

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