7月22日から全国各地域を代表するクラブ(高等学校のチームを除く)32チームが参加して行われていたユース年代(U-18)の日本一決定戦、第48回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会。その決勝戦が7月31日に行われ、ガンバ大阪ユースが川崎フロンターレU-18を3対2で下して優勝。大会2連覇を飾りました。
日本代表やワールドカップでも活躍した現JFA(日本サッカー協会)会長の宮本恒靖氏をはじめ、稲本潤一選手(南葛SC)や堂安律選手(SCフライブルク)、現在もJリーグで輝きを魅せている家長昭博選手(川崎F)や宇佐美貴史選手(G大阪)など、数々の名選手を輩出しているガンバ大阪ユース。
ガンバ大阪ユースは、ヴァンフォーレ甲府U-18、モンテディオ山形ユース、大分トリニータU-18と同居したグループステージを3戦全勝で突破すると、地元大阪のJ-GREEN堺で行われた準々決勝では、浦和レッズユースを1対0で撃破。そして7月29日、東京の味の素フィールド西が丘で行われた準決勝で、名古屋グランパスU-18を2対0で下し、グループステージからすべての試合を無失点で決勝進出を果たしました。
同じ味の素フィールド西が丘で行われた決勝戦の相手は、準決勝でアビスパ福岡U-18をPK戦の末に振り切って晴れ舞台に進んできた川崎フロンターレU-18。クラブチーム、ユースナンバー1を決める戦いは、関東地方を襲った突然のゲリラ豪雨の影響で、午後6時の試合開始予定が午後8時15分と大幅に遅れ、“40分1本勝負”の変則開催となります。
雨で大量の水を含んだ難しいピッチコンディションの中、先制したのはガンバ大阪ユース。19分に中積爲選手がキーパーの位置をよく見たうえで鮮やかなロングシュートを決めて1点を奪います。しかし、川崎フロンターレU-18もすかさず反撃。24分に柴田翔太郎選手のゴールで追いつくと、29分にはフロンターレらしいパス交換から右サイドを突破すると、早いクロスを香取武選手がダイレクトボレーでたたき込んで2対1と逆転に成功します。
関東開催のなか、多くのサポーターの声援を背に盛り上がるフロンターレ。刻々と少なくなる残り時間、それでもガンバ大阪ユースはあきらめませんでした。必死の声援を送り続けるガンバサポーターに応えます。アディショナルタイムに突入した42分、キーパーの荒木琉偉選手も攻めあがったCKを、キャプテンの古河幹太選手が合わせて、土壇場でついに2対2の同点に追いつきます。
さらに、タイムアップ寸前の46分、両チームが勝利への執念を見せる激しい攻防の中、ペナルティエリアの少し手前でフリーキックのチャンスをつかむと、山本天翔選手がフロンターレの壁を越えてゴール左隅の最上部へ劇的な逆転ゴール。左足から放たれたきれいな軌道を描いた一撃が、ガンバを勝利に導きました。そのまま逃げ切ったガンバ大阪ユースが、川崎フロンターレU-18を3対2で下して優勝。クラブチームのユース(U-18)年代の日本一に輝くとともに、大会2連覇を果たしました。
なお、大会最優秀選手(MVP)には、決勝ゴールを決めた山本天翔選手が選ばれています。
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