■パリオリンピック™ 男子ゴルフ 最終ラウンド(4日、ル・ナショナルゴルフクラブ、7174ヤード、パー71 )

パリ五輪の男子ゴルフ最終ラウンドが行われ、東京五輪に続き2大会連続出場の松山英樹(32)は6バーディ、ノーボギーの「65」、トータル17アンダーの3位。東京五輪ではプレーオフで銅メダルを逃したが、パリ五輪でリベンジを果たし、日本男子史上初の銅メダルを獲得した。

日本の松山は最終ラウンド、最終組の1つ前でプレー。トップと3打差の4位でスタートとなった。赤のウェアに白のパンツと日の丸カラーで登場、1番パー4のティーショットはフェアウェイ右のラフに捕まった。それでも残り140ヤードのセカンドショットをしっかり振り抜きグリーンを捉えてパーをセーブ。

2番パー3では完璧なティーショットでピンそば約60㎝につけるスーパーショット。この日最初のバーディを奪った。しかし、10アンダー6位タイでスタートした2024年マスターズ王者S.シェフラー(28、アメリカ)がスタートから3連続バーディと世界ランク1位がチャージ、14アンダーでトップスタートした東京五輪金メダリストのX.シャフリー(30、アメリカ)も3番・4番で連続バーディと16アンダーに伸ばした。

パー4の4番でバーディを奪った松山だったが5番パー4のティーショットを左に曲げてしまい林の中に。それでも深いラフからのセカンドショットでグリーンに乗せた。約3.5mのバーディパットをしっかり沈め、ピンチから一転、連続バーディでスコアを伸ばした。

松山は続く6番パー4でも約3.5mのパットを沈め3連続バーディ、この時点で首位16アンダーのシャフリー、J.ラーム(29、スペイン)に1打差、3位に浮上した。8番パー4では約7mのバーディパットもしっかりラインを読み切ったがあとひと転がり足りなかった。

2024年マスターズ王者、世界ランク1位のS.シェフラー(28、アメリカ)が通算19アンダーで五輪初制覇。T.フリートウッド(33、イギリス)が銀メダルを獲得。

上位陣がスコアの伸ばしあいとなり、ひとつのミスで引き離される場面、松山は前半4バーディ、ノーボギーでトータル15アンダーの3位タイ、トップと4打差、メダル圏内で折り返した。残り9ホールでトップに立ったのが2023年マスターズ王者のラーム、5バーディ、ノーボギーでトータル19アンダー、松山も追い上げるが同じくスコアを伸ばした。

勝負のバックナインに入った松山はパー4の10番でバーディを奪い、16アンダー、2位タイへ浮上。12番でもバーディで17アンダーと食らいついていった。

後半に入って大混戦となったメダル争い、トップのラームが11番・12番で連続ボギーでトータル18アンダーにすると、T.フリートウッド(33、イギリス)が猛チャージ、11番・12番で連続バーディでトップに並び18アンダー、R.マキロイ(35、アイルランド)も後半10番から4連続バーディで16アンダーと迫って来た。

ここは16番ホールから難しいコースが続き、勝負どころとなるためそれまでに伸ばしたい松山、14番パー5のセカンドショットでグリーンを狙ったが左に外しラフへ。難しいアプローチをピンそば約3mに寄せたが、バーディパットは決まらず。同じ組のマキロイはバーディをうばってこれで5連続、17アンダーで松山に並び3位タイとなった。

15番のパー4、マキロイはセカンドショットが池へ、痛恨のミスでダブルボギー、18アンダーでトップタイのラームも14番でダブルボギーと2人がスコアを落とし、全くメダルの行方が分からなくなった。

残り3ホールとなり、首位は18アンダーでフリートウッドとシェフラー、3位に17アンダーで松山となった。ここで抜け出したのがシェフラー、17番で長いバーディパットを決めて4連続バーディ、19アンダーとし、ガッツポーズも飛び出して、ついに単独トップにたった。しかし、16番でフリートウッドもバーディで19アンダーに並んだ。

トップと2打差、3位タイの松山は17番をパー、そして、4日間戦い続けた試合も残る1ホール、最も難しい18番パー4へ、池越えのセカンドショットで完璧にグリーンを捉えて、ピンまで約4mにつけた。勝負のバーディパット、わずかにカップの右縁に蹴られてバーディならず、最終ラウンドは6バーディ、ノーボギーの「65」で回り、トータル17アンダーで3位タイ。しかし、同じ17アンダーだったラームが17番でボギーで16アンダー、松山が単独3位になった。

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