■サッカー AFC U23アジアカップ カタール2024(日本時間22日、ジャシム ビン ハマド スタジアム)

U23日本代表は0-1で韓国に敗れ、グループステージ2位通過となった。8大会連続の五輪出場を目指し、25日の準々決勝でカタールと対戦する。

前半を0-0のスコアレスで終えると、日本は後半途中から入った松木玖生(20)が何度となくチャンスを作り韓国ゴールに迫る。しかし30分にセットプレーから失点し、そのままタイムアップ。日本はグループステージ2勝1敗の2位となった。

今大会はパリ五輪のアジア最終予選も兼ね、3位以内に入れば出場権を獲得し、4位になった場合はギニアとの大陸間プレーオフに回る。日本と韓国はともに2連勝で決勝トーナメント進出は決めているが、勝ち点、総得点、総失点全てが並んでおり、この試合に勝った方が1位通過となる。

UAE戦から先発を7人代えた日本は前半の立ち上がり、平河悠(23)がスピードのあるドリブルで韓国陣内に侵入。左サイドから再三に渡り精度の高いクロスを入れるが得点には結びつかない。

韓国のロングボールを多用したカウンターに攻め込まれる場面もあったが、DF陣の素早い寄せで40分過ぎまで相手に1本のシュートも許さない完璧なディフェンスを見せる。前半終了間際に、韓国にドリブルで攻め込まれペナルティエリア内に侵入を許すが、鈴木海音(21)が体を張って決定機にはさせず、前半を0-0のスコアレスで折り返した。

後半も両チーム一進一退の攻防が続く。迎えた18分、日本が動く。 藤田譲瑠チマ(22)、 佐藤恵允(22)、 松木玖生(20)を投入すると、その直後、ゴール前のクロスに松木が頭で合わせる。さらに藤田もミドルシュートを放つなど、攻撃にリズムが出てくる日本。

26分には松木が自陣で相手2人に囲まれるが、身体の強さで振り払い、ゴール前に決定的なスルーパスを送る。その1分後には、左サイドからクロスを入れ、高井幸大(19)が頭を合わせるなど、松木がチームに推進力を与える。

しかし、日本は一瞬の隙を突かれる。30分、韓国のコーナーキック、ファーサイドにいたフリーのキム・ミヌ(22)にヘディングシュートを決められ、1点を先制されてしまう。

その後、日本は得意のセットプレーで韓国ゴールに襲い掛かる。両サイドからもクロスを入れ続け同点に追いつこうと懸命のプレーを見せる。途中出場の松木や佐藤、細谷真大(22)がシュートを放つが韓国の必死のディフェンスの前にゴールを奪えず、0-1でタイムアップ。日本は韓国に敗れた。

試合後インタビューに応じた松木は「絶対に1位突破するっていう気持ちで臨んだんですけど、セットプレーでやられてしまった。内容的には後半は押し込んだ時間はあったんですけど、そこで決めきることが出来ずにこういう結果になってしまった」と悔しさを滲ませた。

25日の準々決勝では開催国のカタールと対戦する。「次も勝たないとトーナメントになるので、敗退っていうふうになってしまいますし、自分たちは絶対にパリの切符を掴めるように強い気持ちを持って、アウェーの中しっかりと日本に勝利を届けたいと思います」と強い決意を語った。

【日程】
4月16日 日本 1ー0 中国
4月20日 日本 2ー0 UAE
4月22日 日本 0ー1 韓国

4月25日 準々決勝 日本VSカタール

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