【栃木】第106回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高野連主催)に初出場する石橋は、13日(大会7日目)の第2試合で聖和学園(宮城)と対戦する。昨年の全国選手権準優勝の仙台育英を宮城大会決勝で破った聖和学園は、高い打撃力を誇る強豪だ。両校の監督に相手校の印象や勝負のポイントを聞いた。

 ――相手校の印象と注目選手は

 聖和学園・八島知晴監督 負けない野球、きちっとした野球をするチーム。劣勢でも最後は逆転する粘り強さがある。100年の伝統校なので試合当日はスタンドの応援も含めて相当な圧を感じると思う。野手で投手の入江(祥太)選手が攻守ともに核になるだろう。

 石橋・福田博之監督 宮城大会決勝で仙台育英に19安打で打ち勝った強打のチームであると同時に、斎藤(佑樹)選手、千葉(桜太)選手というタイプの違う好投手2人がいる。攻守で強いチームだ。注目選手は全員と言いたいが、打線では三浦(広大)選手をどう抑えていけるか。

 ――ともに初出場だが

 八島監督 ここにくればどこも強い。初めてなので事前の想定とすり合わせをしながら、チーム力を発揮できるようにしたい。

 福田監督 フレッシュな気持ちで試合できる良さがある。一方で昨春の選抜を経験した選手もいて落ち着いてできると思っている。

 ――どんな戦い方をイメージしている

 八島監督 先取点を取り試合を優位に進めるのが理想だが、なかなかそうもいかない。接戦に持ち込み、要所で点を取りきれるかがポイントだ。

 福田監督 接戦でしか勝てないチームなので、理想はロースコアの試合展開。とにかく粘って、終わったときに1点多く取っている展開に持ち込めれば。

 ――勝敗のポイントは

 八島監督 こちらの守備が乱れてしまってはいけないと思うし、後は勝負どころでどれだけやれるか。宮城大会で鍛えられたと思うので、競り負けないようにしたい。

 福田監督 投手であれば無駄な四死球を出さない。守備の面ではエラーを二つ続けないことが大切だ。ひとつミスしたとしても、二つ続けない。それがポイントだと思っている。

 ――自身のチームのキーパーソンは

 八島監督 福田監督から名前の挙がった三浦、4番の佐藤(煌馬)が宮城大会同様に活躍してくれれば。もちろん投手にもしっかりやってもらいたい。下位打線の当たりが戻ってくればさらにいいかなと思う。

 福田監督 投手の柳田(瑛太)、入江、あとは下手投げの平間(翔大)がいるが、たぶん3人全員使う形になる。彼らが100%の力を発揮しないと聖和さんの相手にはならないと思うので、投手陣の踏ん張りに期待したい。

 ――意気込みを

 八島監督 選手たちにはチャレンジャー精神を持って、思い切りプレーさせたい。持っている力を発揮させた上での勝敗だと思うので、そこに徹したい。

 福田監督 選手たちが100%の力を発揮してくれればそれでいい。甲子園球場で100%の力を発揮し、思い切り駆け回ってほしいと思っている。(高橋淳)

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