■パリオリンピック™ レスリング女子57キロ級 準決勝 (9日、シャンドマルス・アリーナ)
レスリング女子57キロ級の準決勝が行われ、櫻井つぐみ(22、育英大学助手)がH.マルーリス(32、アメリカ)に勝利し、決勝進出を決めた。これでレスリング女子は50キロ級の須崎、68キロ級の尾﨑が銅メダル、53キロ級の藤波が決勝進出と4階級でもメダル確定となった。
この階級で世界選手権連覇中の櫻井が五輪デビュー戦、1回戦はH.テーラー(27、カナダ)と対戦。第1ピリオドを3-1で折り返すと、果敢に攻め続けポイントを追加した。五輪の雰囲気を感じながらデビュー戦は6-1で勝利した。
準々決勝の相手はL.バルベルデ(33、エクアドル)、第1ピリオド残り1分20秒でタックルを決め2点を奪うと、さらに場外に押し出し1点を追加、その後も得点を重ねて第1ピリオドは5-0でリードして折り返した。第2ピリオドも豊富なスタミナを生かした攻撃で相手の両肩をマットにつけてフォール勝ちを収めた。
準決勝は2016年に女子53キロ級で吉田沙保里の五輪4連覇を阻止したH.マルーリス(32、アメリカ)、開始40秒すぎに櫻井は相手にバックを取られて2点を失った。第1ピリオド残り20秒、相手を崩して4点を奪い逆転。第1ピリオドは4-2とリードした。
第2ピリオド、相手のタックルを堪えると、そこからバックを取ってから足首を固めるアンクルホールドで2度、相手をローリングさせて10-2とリードを広げた。最後まで相手の攻撃を耐え続けて櫻井が勝利し、初出場の五輪で決勝進出、東京五輪の川井梨紗子に次ぐ日本勢2大会連続金メダルにあと1勝となった。
試合後、櫻井は「ポイントは(先に)奪われてしまったんですけど、そのあと修正することが出来て、後半、自分は強いので、後半、絶対取れるんだって気持ちで試合やりました」と初の五輪の舞台でも冷静な試合運びをしていた。
そして、決勝に向けては「絶対勝つという気持ちで1試合で全てを出し切って、絶対に優勝できるように頑張ります」と力強く語った。
【櫻井つぐみ パリ五輪成績】
1回戦:6-1 H.テーラー(27、カナダ)
準々決勝:フォール勝ち L.バルベルデ(33、エクアドル)
準決勝:10-4 H.マルーリス(32、アメリカ)
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