パリ五輪のアーティスティックスイミング(AS)でチーム5位、デュエット8位に入った比嘉もえ選手(16)は、父親が沖縄尚学高校野球部の主将だった比嘉寿光さん(43)で沖縄にルーツがある。豊見城市在住で、比嘉選手の五輪の演技をテレビで見届けた祖父の保雄さん(73)は「世界8位は素晴らしいことで自慢の孫。今後も頑張って、おじいちゃんにメダルを見せてほしい」と期待する。

 保雄さんの次男寿光さんは1999年、選抜高校野球で春夏通じて県勢初の全国制覇を成し遂げ、プロ野球広島でもプレーした。

 保雄さんは「もえちゃんは子ども時代、走るフォームがきれいだった」といい、アスリートとしての資質を父から受け継いだとみる。

 比嘉選手について「明るく、誰にでも話しかける人見知りしない性格」。かつて甲子園での寿光さんのプレーには「エラーをしないか、凡退しないか」と気をもんだが、比嘉選手の演技には「日本代表にまでなり、既に寿光のレベルを超えている。安心して見ていられる」と笑う。

 「ジャンプも水中での動きも良かったし、ここまで成長したんだなと思った。五輪に向けてやるべきことはやったと思う。ご苦労さま」とねぎらった。(運動部・又吉健次)

(写図説明)沖縄本島中部のホテルでくつろぐ小学生時代の比嘉もえ選手(手前)と父寿光さん(後列右)、母慧夏さん=比嘉保雄さん提供

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