■第106回全国高校野球選手権記念大会 第8日 2回戦 西日本短大付 13-0 菰野(14日・甲子園球場)
西日本短大付(福岡)が菰野(三重)に勝利し3回戦進出を決めた。試合は1回表、井上蓮音(2年)の適時二塁打で先制すると3回表には適時打や敵失で一挙8得点を加えた。さらに終盤7回表には、無死満塁から8番・山下航輝(2年)の犠飛で10点目を挙げた。9回表にも連打が飛び出すなど13ー0。投げては先発の村上太一(3年)、2番手で登板した中野琉碧(2年)の継投で完封した。
1回戦では金足農(秋田)と対戦し井上が先制打を含む3安打の活躍。中盤にも得点を挙げると6点のリード。先発した村上は9回表に4失点と反撃を受けるも最後は守り切り14年ぶりに夏の甲子園で1勝を挙げた。
打線は1回表、菰野の先発・森柊真(2年)に対し先頭の奥駿仁(2年)が四球を選び出塁。すると2番・井上がカウント1ー1から3球目を振り抜きレフト線を破る適時二塁打に。一塁走者の奥が快足を飛ばし一気に本塁へ生還すると先制点を挙げた。
その裏、西日本短大付の先発・村上の立ち上がりは1死一、二塁と得点圏に走者を背負うも4番・森を二ゴロの併殺打に打ち取り無失点に凌いだ。
追加点を狙う打線は3回表、1死走者無しから2番・井上が四球。3番・古賀海凪(3年)が右安打を放ち走者一、三塁とチャンスを広げた。4番・高峰駿輝(3年)は死球で出塁となり満塁で迎えた5番・村上は2球目ストレートを逃さずレフトへの適時打に。2点目を奪った。なおも満塁で6番・斎藤大将(2年)の打球は右犠飛となり3点目。2死一、二塁から7番・安田悠月(2年)が振り抜いた打球はライト後方の適時三塁打となり5ー0と突き放した。西日本短大付に流れが傾くと菰野の2番手・奥野彼方(3年)からも敵失絡みで3点を奪い、この回一挙8得点のビッグイニングとなった。
9点の援護をもらった村上は前半5回までを2安打無失点に抑えた。試合は後半に入り7回表は満塁の好機を作ると8番・山下が右飛を放ち二桁得点となる10点目を加えた。
10ー0と大量リードで7回裏からは2番手・中野がマウンドに上がり安打を放たれるも後続を抑え反撃を許さず。9回表には4番・高峰の右安打から始まり、6番・斎藤、7番・中野の連打で2点を追加し12ー0。さらに1番・奥のセーフティスクイズが決まり13点目を加えた。中野は9回裏までマウンドに立ち続けると菰野打線を無失点に抑え試合終了。勝利した西日本短大付は3回戦へ進出となった。
※写真は西日本短大付・村上太一投手
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