高校野球の発展に貢献した指導者に、日本高校野球連盟と朝日新聞社が贈る今年度の「育成功労賞」の表彰式が15日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場であった。県内からは松島、仙台商、石巻商、東北生文大の4校で約30年、監督を務めた水沼武晴さん(62)=仙台市泉区=が受賞した。
監督在任中は甲子園出場はならず、夏の甲子園のグラウンドに立つのは初めてという。記念の盾を受け取った水沼さんは取材に「大歓声とお客さんの数に圧倒された。グラウンドに立たせていただき光栄。でも、やっぱり子どもたちを連れてきたかった」と話した。
「普段の生活からもっと自分に厳しさを持ってほしい。どんなことにもくじけない覚悟を持ってやっていれば、夢はかなう」。球児たちにはそう伝えたいという。
仙台商を夏の宮城大会で準優勝させ、春と秋の東北大会に5回出場。石巻商時代には東日本大震災を経験し、避難所となった学校で復興に尽力、翌年には東北大会出場に導いた。(岸めぐみ)
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