最終節まで残り12試合。リーグ戦全体の3分の2以上を過ぎても、勝ち点50の首位・FC町田ゼルビアを筆頭に、勝ち点5差の間に、上位5チームがひしめく大混戦のJリーグ。その中で8月17日には、現在勝ち点46の4位・ガンバ大阪と、勝ち点45の5位・ヴィッセル神戸が直接対決。

 ホームのノエビアスタジアム神戸に関西のライバルチームを迎え撃つヴィッセル。大一番、ガンバ戦を前に吉田孝行監督が心境を語りました。

 吉田監督は「大事な一戦。チーム一丸となって頑張りたい」と口にしたうえで、「(今年の)ガンバは、非常に守備の組織がしっかりしていて、その中から明確な狙いをもって攻撃を仕掛けてくるチーム。特に両ウイングの突破は強烈。しっかりと対応したい」と話しました。ポイントとなるサイドの攻防については、「主導権を握りたいというのはあるが、ゲームの流れを見ながら変わっていく可能性もある。まずは自分たちのサッカーをしっかり出す戦いができれば」と語りました。

 そのサイドの攻防で、強烈な個の力を持つウェルトン選手、スピードが魅力の山下諒也選手といったガンバのウイング陣対ヴィッセルのディフェンス陣の攻防とともに、注目が集まるのが、マッチアップが予想されるヴィッセルのジェアン・パトリッキ選手とガンバの松田陸選手の対決。元セレッソ大阪のチームメイトとの激突を前にパトリッキ選手が「彼のことはよく知っているが素晴らしい選手。いいデュエルができる。そのうえで最後に勝ちたい」と自信を口にすると、一方の松田選手も、先日のホームFC東京戦のあと「ガンバに来てから一番いい状態、いいパフォーマンスが出せている。次は数字(アシストやゴール)で結果を残したい」と健闘を誓いました。

 キャプテンの山口蛍選手が戦線離脱、扇原貴宏選手も出場停止の中、中盤の要として期待されるヴィッセルの井出遥也選手が「本当に大事な一戦。ガンバは在籍したこともあって、(ガンバ戦は)特別な思い入れもある。前回アウェーの試合では敗れているので、全員の力を合わせて借りを絶対に返せるように、全員で勝ちたい」と語るなど、さまざまな因縁とプライドが交錯する関西のライバルチームの激突。ホームでヴィッセルが前回敗れた雪辱を果たすのか、あるいはガンバ大阪が前回の対決のように勝負強さを見せるのか。8月17日は、同時刻に行われるセレッソ大阪と京都サンガF.C.の対決も含めて激熱の関西Jリーグに注目です。

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