パリオリンピックで日本の男子で初のメダルとなる銅メダルを獲得し、好調さを見せて今大会に臨んだ松山選手は、最終ラウンドを2位に5打差の単独トップからスタートしました。

前半は、8番のパースリーでロングパットを沈めて最初のバーディーを奪い、スコアを1つ伸ばして折り返しました。

後半は、11番でバーディーを取りましたが、続く12番をボギーとし、14番・パースリーでもティーショットを池に入れてボギーをたたきました。

さらに15番のパーフォーもショットが乱れてダブルボギーとなり、一時、トップを明け渡したものの、17番と最終18番で連続バーディーを奪う粘りのゴルフを見せました。

松山選手はバーディー4つ、ボギー2つ、ダブルボギー1つのイーブンパーで回り、通算17アンダーで優勝しました。

松山選手のアメリカツアーでの優勝はことし2月の大会以来で今シーズン2勝目、通算では、自身が持つアジア勢の最多記録を更新する10勝目となりました。

アメリカツアーのプレーオフは年間王者をかけてポイントランキングの上位者で争うもので、松山選手は初の王者を目指し、今月22日から始まるプレーオフ第2戦に臨む予定です。

歴史を切り開き続ける32歳

松山選手は大学在学中の2013年にプロに転向すると、国内ツアーで4勝を挙げて新人として初めて賞金王に輝きました。

ここまで国内ツアーでは8勝を挙げています。

アメリカツアーには2014年から本格的に参戦し、その年の6月に当時22歳でツアー初優勝を果たしました。

その後も、力強く正確なアイアンショットを武器に活躍を続け、2016年から翌年にかけたシーズンでは3勝と好成績を残し、海外メジャー大会、全米オープン選手権でも2位に入るなど、世界トップクラスのゴルファーとしての地位を確立しました。

そして2021年4月に開催された海外メジャー大会「マスターズ・トーナメント」では、日本の男子選手として初の海外メジャー制覇という歴史的な快挙を成し遂げました。

今シーズン、アメリカツアーでは2月の大会で2年ぶりとなる勝利を挙げ、パリオリンピックではまたも日本男子初の快挙となる銅メダルを獲得しました。

今回の優勝でアメリカツアー通算10勝となって自身が持つアジア勢の歴代最多記録を更新し、日本の男子ゴルファーとして歴史を切り開き続けています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。