関東第一が東京勢として13年ぶりの頂点に立つのか。京都国際が京都勢68年ぶりに深紅の大優勝旗を持ち帰るのか。どちらが勝っても初の全国制覇。決勝前日の22日は、今大会3回目の休養日。両校の選手たちは最終調整した。

関東第一、バドミントンの羽根も使い調整

 関東第一は練習時間の多くを打撃に費やした。緩い球に対応するためにバドミントンの羽根を打ったり、マシンを高めの速球に設定して球を見極める感覚を養ったりと独自のメニューも。4試合で5失点と好調な投手陣は、ダッシュやキャッチボールなど軽めに調整した。準決勝で先発し、好投した背番号11の大後武尊は「最後に投げたい。達成感がわいてくると思う」と胸を高鳴らせた。

 高橋徹平主将(関) 「守備からリズムを作っていく。決勝は自分も監督さんも経験したことがないけど、まず楽しんでやりたい。地元・東京に優勝旗を持って帰りたい」

京都国際、ポイントは相手継投への反応

 京都国際の小牧憲継監督は決勝のポイントに「緩い球から速い球に反応する」ことを挙げた。関東第一は準々決勝までの3試合で緩い変化球を使う左腕畠中鉄心から最速150キロ超の右腕坂井遼に継投しており、「目先を変えられるとなかなか前のイメージが抜けない」。この日は左腕の緩い球にミートする練習後、マウンドの手前付近から投げる右腕の速球にバットを振らず、目を慣らした。

 藤本陽毅主将(京) 「決勝戦だからと気負うこともない。焦らず自分たちのプレーをすることを1番に心掛けたい。最後なので、やってやるっていう気持ちしかない」

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