東京 渋谷区の代々木第二体育館で行われたTリーグ女子の開幕戦には、満員の3176人の観客が詰めかけ、去年のプレーオフの決勝と同じカードの木下アビエルと日本生命レッドエルフが対戦しました。

木下アビエルは、パリオリンピックの女子団体で銀メダルを獲得した平野選手と張本選手が、オリンピック後初めてとなる公式戦に臨みました。

木下アビエルは第1試合のダブルスを張本選手と長崎美柚選手のペアでストレート勝ちすると、第2試合のシングルスでは張本選手が得意のバックハンドに強化してきたサーブでポイントを奪うなど終始、主導権を握り、ゲームカウント3対0でストレート勝ちしました。

第3試合は、平野選手がことしの高校総体で優勝した16歳の竹谷美涼選手と対戦しました。

平野選手は第1ゲーム、相手の力強いショットに苦しみ、10対11で落とすと、第2ゲームも4対8とリードされましたが、ここからコースを突くショットや得意のテンポの速い攻撃を見せ、11対9と逆転でこのゲームを取りました。

そして第3ゲーム、第4ゲームも連取し、ゲームカウント3対1で勝ちました。

木下アビエルは第4試合は敗れたものの、対戦成績3対1で今シーズンの初戦を飾り、2シーズンぶりの優勝に向けて好スタートを切りました。

試合後、張本選手は「パリオリンピックで経験してきたことを最初の1球目から考えて実行することができ、勝てたのでよかった。よいスタートが切れたのでチーム一丸となって1試合、1試合頑張っていきたい」と話していました。

また、平野選手は「オリンピックの影響もあってたくさんのお客さんが来てくれたので、この影響をつなげていけるように頑張りたい」と話していました。

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