開会式へ 会場周辺では警備強化など準備進む
注目
日本選手団 海外大会では最多の175人が参加
IPC会長「最も見応えのある大会になる」
パリ市内の開会式の会場周辺では、28日の朝から車両の通行を規制し警備を強化するなど準備が進められています。開会式は、28日夜、日本時間の29日未明からパラリンピックとしては初めて競技場の外で行われ、選手はパリ中心部のシャンゼリゼ通りからフランス革命の舞台となったコンコルド広場までパレードします。パリ市内ではエッフェル塔の近くに設置されたカウントダウンボードが「0」と表示され、通りがかった人が写真撮影を行うなど開会式を迎えるムードが高まっています。
パリパラリンピック、日本選手団の選手は、海外で行われる大会では、2004年のアテネ大会を上回る最も多い175人が参加します。また、紛争などで母国を離れた選手で作る難民選手団は、東京大会より2人多く、これまでで最多の8人です。一方、ウクライナへの軍事侵攻を続けるロシアと、その同盟国のベラルーシ国籍の選手は、国歌や国旗を使用せず、国や地域を代表しない「中立な立場の個人資格の選手」に限って参加が認められていて、「NPA」と呼ばれる選手として90人以上が参加する見通しです。
パリパラリンピックの開幕を控えた27日、IPC=国際パラリンピック委員会のパーソンズ会長がNHKのインタビューに応じ「選手たちは世界選手権などですばらしいパフォーマンスを披露している。パラスポーツは、これまで以上に強化されてきている。これまでで最も見応えのある大会になると思う」と述べ成功に自信を示しました。一方、パリの公共交通機関のバリアフリーの現状について不十分だという見解を示す一方で「閉会式までにすべてが解決するわけではない。大会はきっかけであり、社会が推進力を維持し続けることが重要だ」と述べ、大会を契機にした街の変化に期待を示しました。
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