==速報中==
《開会を前に日本選手が意気込み》
《見どころ》
『GAME IS NOT OVER』。試合はまだ終わっていない。パリの街角に掲示されたポスターに記されたことばです。アスリートたちの第2章が始まります。フランスの首都・パリで初めて開催されるパラリンピック。スローガンはオリンピックと同じく「広く開かれた大会」。まもなく始まる開会式もパラリンピックとして初めて競技場の外で行われ、選手たちはパリ中心部のシャンゼリゼ通りからフランス革命の舞台となったコンコルド広場までパレードすることになっています。
開会式で旗手を務める陸上、男子走り幅跳び、視覚障害のクラスの石山大輝選手は「日頃から応援していただいている皆様に恩返しのできる試合にできればと思います」とコメントしています。
同じく旗手を務める競泳、運動機能障害のクラスの西田杏選手は「すべての力を出し切る大会に!」とコメントしています。
車いすテニスで金メダル獲得を目指す18歳の小田凱人選手は「運命が描いた台本をこなします」と短いコメントに決意を込めました。
50歳で初出場した前回の東京大会で2つの金メダルを獲得して日本選手がパラリンピックで獲得した金メダルの最年長記録を更新した自転車、運動機能障害のクラスの杉浦佳子選手は「無観客でのパラリンピックの経験しかない私にとっては、見ていただけることがうれしくもあり、緊張でもあります。これまで支えてくれた方々に喜んでもらえるよう、この大舞台に全身全霊をささげます」とコメントしています。
前回の東京大会で個人で金メダル、団体では銅メダルを獲得したボッチャの杉村英孝選手は「4回目のパラリンピックの舞台に立てる喜びと期待、感謝で、今満ちあふれています。仲間を信じ、自分を信じて、挑戦を楽しみます。みんなでTSUNAGU、みんなをTSUNAGU大会にしたいと思います」とコメントしています。
女子マラソン、視覚障害のクラスで連覇を目指す道下美里選手は「3大会連続で結果を出し続けることは私にとって大きな挑戦ですが、最高の舞台で走れる喜びを力に変え、今までの感謝を胸に、メダル獲得を目指して頑張ります。日本に笑顔をお届けできるよう精いっぱい頑張ります」とコメントしています。
陸上、車いすのクラスで、東京大会で2つの金メダルを獲得した佐藤友祈選手は「パラリンピックタイトルの連覇がかかった大会になります。通常とは違い3年サイクルと短いですが、この日のためにやれることはやってきました。金メダルを獲得します」とコメントしています。
競泳、視覚障害のクラスで5大会連続出場となり、男子100メートルバタフライでは2連覇がかかる木村敬一選手は「大舞台に立てる幸せをかみしめ最高のレースができるように頑張ります」とコメントしています。
知的障害のクラスの男子100メートル平泳ぎの世界記録保持者でオリンピック2連覇を目指す山口尚秀選手は「今、できる限りの状態で頑張ります」とコメントしています。
バドミントン、車いすのクラスの女子シングルスとダブルスでともにパラリンピック連覇を目指す里見紗李奈選手は「この3年間、パリ大会でのシングルス・ダブルスの優勝を目標に練習してきました。日本の皆さんに東京大会の時のような結果をまた届けられるように精いっぱい頑張ります」とコメントしています。
バドミントン、車いすのクラスの男子シングルスで2連覇を目指す梶原大暉選手は「東京パラリンピック後から3年間準備してきたものをすべて出し切り、見ていただいた方の心を動かせるようなプレーをします。応援よろしくお願いします」とコメントしています。
2大会連続で銅メダルを獲得し、パリ大会では悲願の金メダルを目指す車いすラグビーのキャプテン、池透暢選手は「自身3回目のパラリンピックで、最高の結果と最高のプレーを発揮し、車いすラグビーの魅力をたくさんの人に知ってほしい」とコメントしています。また、エースの池崎大輔選手は「たくさんの人たちのおかげでここまで来ることができ成長することができました。みんなの思いを背負い、みんなで戦い、みんなで喜び合える瞬間をみんなに届けたいと思います」とコメントしています。
柔道、女子57キロ級、障害の軽いクラスの廣瀬順子選手は「支えてくださるたくさんの方への感謝の気持ちと、勝ちたいという気持ちを大切に自分の柔道が出しきれるよう精いっぱい頑張ります」とコメントしています。
フランスの首都・パリで初めて開催される今回のパラリンピックは「広く開かれた大会」をスローガンに9月8日まで12日間、行われます。22競技の549種目が実施され、女子の種目が東京大会より8種目多い235種目と、これまでで最も多くなるほか、ボッチャや柔道などでは障害の重いクラスの種目が増えます。参加選手はおよそ4400人の予定で、日本選手団では175人と、海外で行われる大会では2004年のアテネ大会を上回り、最も多くなりました。また、紛争などで母国を離れた選手で作る難民選手団は、東京大会より2人多くこれまでで最多の8人です。一方、ウクライナへの軍事侵攻を続けるロシアと、その同盟国のベラルーシ国籍の選手は、国歌や国旗を使用せず、国や地域を代表しない「中立な立場の個人資格の選手」に限って参加が認められていて、「NPA」と呼ばれる選手として90人以上が参加する見通しです。パラリンピックとして初めて競技場の外で行われる開会式で、選手たちはパリ中心部のシャンゼリゼ通りからフランス革命の舞台となったコンコルド広場までパレードすることになっていて、日本の旗手は陸上の石山大輝選手と、競泳の西田杏選手が務めます。
パリパラリンピックでのメダルの目標について、JPC=日本パラリンピック委員会はアテネ大会の52個を上回る史上最多の53個以上を目指すとしています。車いすテニスではテニスの四大大会で通算4勝し、世界ランキング2位の18歳、小田凱人選手が初出場のパラリンピックで金メダルを目指します。競泳では、山口尚秀選手が2連覇を目指しているほか、6大会連続出場の鈴木孝幸選手や5大会連続出場の木村敬一選手などにメダルラッシュが期待されます。陸上では女子マラソンの道下美里選手が2連覇を目指しています。前回の東京大会で大躍進を遂げたバドミントンでは、梶原大暉選手と里見紗李奈選手がともに2連覇を目指します。ボッチャは東京大会で日本の個人・団体を通じて初の金メダルを獲得した杉村英孝選手に2連覇の期待がかかります。柔道は今大会から視覚障害の程度によるクラス分けが導入されました。男子73キロ級の障害の軽いクラスに出場する瀬戸勇次郎選手と女子57キロ級、障害の軽いクラスの廣瀬順子選手に金メダルの期待がかかります。このほか、車いすラグビーやゴールボールなどの団体競技の活躍も期待されていて自国開催だった3年前の東京大会を経て日本のパラスポーツの競技力がどの程度上がったのか、試金石となる大会でもあります。
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