石田充 アナウンサー
広島カープが首位に立って迎える週明けです。最高なファンの気持ちをつくってくれたのが、矢野雅哉 選手。

ダイヤモンドを1周してこの表情だったんですが、これを記念してこういったものも販売になりました。球団通算8888号ホームランだったということで記念のTシャツです。矢野選手がスーパーマンみたいな感じでデザインされています。

RCC野球解説者 天谷宗一郎 さん
こういうときに打てるというのもスター性を感じます。

田村友里 キャスター
確かに、記念すべき…

石田充 アナウンサー
数字にこだわる「数数(カーズカズ)!」でも、このランニングホームランをちょっと深掘りしてみようと思います。

球団通算8888号というのも気になる数字ではあるんですが、きょうはランニングホームランのタイムにフォーカスしてみました。

2024年9月1日 広島 vs. ヤクルト(マツダスタジアム)

実況 坂上俊次 アナウンサー
「第5球を投げました。打ちました。センターへ上がった。前進守備だ。頭の上…、どうだ。越えていきそうだ」

「いや、センターがボールを当てた。こぼしている。ランナーが1人、還ってくる。そして、2人目も還ってくる」

「そして、矢野は三塁キャンバス蹴るかな。蹴るかな」

「(三塁コーチャーの)手が回っている。ランニングホームランか、ランニングホームランか。ランニングホームラン、ヘッドスライディング! 矢野、還ってきました。笑っています、矢野」

石田充 アナウンサー
これが、9月1日(日)のシーンですが、12年前にマツダスタジアムで最初に達成した人と比較してみようと思います。

田村友里 キャスター
おっ、天谷さん! 

実況 石田充 アナウンサー
「打ちました。左中間のライナーだ。レフトは完全に前進守備、抜かれたあ。(ボールは)転がっていく」

「二塁ランナー・堂林翔太、ホームイン」

そして、俊足の天谷は三塁も行く。回る。回る、回る」

「バックホームされる。天谷、ホームイン! 天谷宗一郎、ランニングホームラン…」

Q. ランニングホームラン どっちが速い?
A 北陸のイチロー 天谷宗一郎
B 浪速のパンチ男 矢野雅哉

石田充 アナウンサー
では、ダイヤモンド1周、どちらが速かったんでしょうか?

田村友里 キャスター
うわっ、悩む。期待の意味も込めて天谷さん!

石田充 アナウンサー
どっちも同じような感じで打球は抜けていきます。どちらもタイムリーでした。

天谷宗一郎 さん
そう。打球は同じなんですよね。

石田充 アナウンサー
天谷さんは三塁を蹴っている。おっ、おっ…。がんばれ。どっちだ。

田村友里 キャスター
すごい。どっち? ほぼいっしょ?

石田充 アナウンサー
番組調べでは、本当にわずかな差でした。

天谷宗一郎 約14.74秒
矢野雅哉 約14.93秒(番組調べ)

天谷宗一郎 さん
あー、コンマ2秒…

田村友里 キャスター
へえ。こんなに近いんですね。ということは14秒で1周しているんですか? 怖い。本当に?

天谷宗一郎 さん
いや、いや。“ウラ話” 。ちょっと前に同じような打球があったんですよ。当時、緒方孝市 さんが三塁コーチャーだったんですけども、「俺が(手を)回してたら行けてたか」って言われて、その前の打席のときに。それがセカンドベースを回ったあたりでぱっと思い浮かんできて、ぱっと緒方さんを見たら、鬼の形相で手を回しているから「行かなきゃ行けない」。そのぶん、ちょっと矢野選手より速くなったのかもしれないですね。

田村友里 キャスター
ああ、気持ちのぶんで。

石田充 アナウンサー
実況していた立場からすると「ああ、回ったあ」って、こっちも息がもう…。14秒続けてしゃべるってあんまりないですけど、息が切れそうな感じで。

田村友里 キャスター
ダイヤモンド1周って何メートルぐらいあるんですか。

石田充 アナウンサー
気になるね?

田村友里 キャスター
気になります。わたし、だって50メートルで10秒かかるんですよ。

石田充 アナウンサー
はい。きょうの「数数(カーズカズ)!」、ダイヤモンドは何メートルあるのか、しっかりおさらいしておきましょう。この塁間は全て90フィート。1フィートが約30.5センチですので、90フィートは約27.4メートルです。これを「×4」すると、ダイヤモンド1周はおよそ109.7メートル。これを天谷さんや矢野選手は14秒台後半で走ったことになるんです。

田村友里 キャスター
これはすごすぎる。速すぎる。

天谷宗一郎 さん
速いんですかね…

石田充 アナウンサー
もうちょっとわかりやすく100メートルに換算するとこうなります。100メートルを13.4秒。あらためてですけど、まず打席では止まっています。走り出して、一塁手前でじゃっかんブレーキをかけながら円を描くように走るんですね。

田村友里 キャスター
そうですよね。直線の距離ですもんね。

石田充 アナウンサー
実際には109.7メートルじゃない。直線で走る人はいないですから。回りながら、しかもブレーキをかけながら、二塁付近もじゃっかんブレーキをかけながら、三塁手前では頭も使って「行く? 行かない?」って。最後に三塁を蹴って還ってくるわけですから。最初から「100メートル走・110メートル走ですよ」って言われていないですよね。「30メートル走かもしれない」「60メートル走かもしれない」―。最後に振り絞って行くってことですから。

天谷宗一郎 さん
そうですね。そうやって言ってもらうと、なんかすごくうれしいですね。

青山高治 キャスター
いや、だって矢野選手も速いと思いましたけど、それよりも天谷さん、速かったわけでしょう。でも一瞬、スピードを緩めているときもあるんですね。

天谷宗一郎 さん
そうなんですよね。今、見たら意外に緩めているなって思って…。

田村友里 キャスター
三塁のところとか、ちょっと緩めた感じで走っています。

天谷宗一郎 さん
もしかしたら緒方さんに会ったら、また怒られるかも知れない。

青山高治 キャスター
(笑)

(RCC「イマナマ!」カーチカチ!テレビより)

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