ルールは

車いすフェンシングは、パラリンピックでは第1回目となる1960年のローマ大会から正式競技として行われています。

『ピスト』と呼ばれる台に固定された車いすに選手どうしが座って向き合い、腕を伸ばせば剣が届く距離で相手と絶えず突き合いながら一瞬のスキをつく攻防が展開されます。

クラス分けは

クラスは障害の程度によって「カテゴリーA」と「カテゴリーB」に分けられ、男女の個人ではフルーレとサーブル、エペの3種目が行われます。

このうち、フルーレとエペでは男女ともに団体戦が行われ「カテゴリーA」から2人、「カテゴリーB」から1人の計3人で競います。

《日本代表》

女子フルーレとエペ個人の障害の重い「カテゴリーB」で櫻井杏理選手(さくらい・あんり)

男子フルーレとエペ団体でキャプテンを務める「カテゴリーB」の藤田道宣選手(ふじた・みちのぶ)

「カテゴリーA」の加納慎太郎選手(かのう・しんたろう)

「カテゴリーA」の安直樹選手(やす・なおき)

藤田選手と安選手は個人ではフルーレとエペの2種目、加納選手はサーブルを含めた個人3種目にも出場します。

【詳しくはこちら】日本代表プロフィール

注目は櫻井杏理 日本選手初のメダルへ

注目は2大会連続の出場となる櫻井選手です。女子エペの個人ではパリパラリンピックのポイントランキングで世界4位につけました。

初出場の東京パラリンピックでは、右ひじのけがの影響から大会のわずか1年前に剣を持つ手を利き手の右から左に変えたこともあり、満足したパフォーマンスができずメダルを逃しました。

その後は、パリ大会に向けてトレーニングを重ね、左での剣さばきにも自信を深め、国際大会で結果を残し続けるなど、この競技では日本選手で初めてとなるメダル獲得に期待がかかります。

金メダリスト“べべ”3連覇なるか

イタリア代表 ベアトリーチェマリア・ビオ選手(東京大会)

また、“べべ”という愛称で世界的な人気を誇るイタリア代表のベアトリーチェマリア・ビオ選手にも注目です。

ビオ選手は11歳のとき、感染症が原因で両腕のひじから先、そして両足のひざから下を切断しました。

それでも5歳から始め、大好きだったフェンシングを諦めずに義足や義手をつけて競技を続け、世界で唯一「両手足がないフェンサー」と呼ばれるようになり、困難に挑戦する姿勢が共感や憧れを呼んでSNSのフォロワーは130万人を超えています。

ビオ選手は前回の東京大会では女子フルーレ個人の「カテゴリーB」で2連覇を果たしていて、パリ大会で3連覇を目指します。

【NHK放送予定】パリパラリンピック2024

【日程紹介】パリパラリンピック2024

【NHKニュース】パリパラリンピック2024

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