卓球の女子シングルス知的障害のクラスは5日、決勝が行われ、初出場で21歳の和田選手は、中立な立場の個人資格の選手として参加しているNPAの53歳、エレナ・プロコフェワ選手と対戦しました。

和田選手は第1ゲーム、カットマンの相手の変化のあるボールを捉えきれず、ミスが重なって8対11で奪われました。

それでも徐々に相手のボールに対応し、第2ゲームは11対8、第3ゲームは持ち味のフォアハンドの強打も効果的に決まって11対4で連取して金メダルに王手をかけました。

そして第4セットは序盤から多彩なサーブと力強いフォアハンドなどで7連続ポイントを奪って主導権を握り、最後は相手のサーブがミスとなって11対4でとりゲームカウント3対1で勝って金メダルを獲得しました。

パラリンピックの卓球のシングルスで日本選手が金メダルを獲得するのは男女通じて初めてです。

和田なつき「今までの人生にないくらい感動」

和田選手は「今までの人生にないくらい感動をしている。正直難しい試合になると思っていて、メダルを取れればとは思っていたが、それが金メダルになったのですごくうれしい」と笑顔で振り返りました。
また、東京パラリンピックの金メダリストで、粘り強く相手のボールを拾うカットマン、プロコフェワ選手との対戦について「監督やコーチ、それにカットがうまい選手に練習相手になってもらうなど対策をサポートしてもらったので、いい試合展開になった」と話しました。
そして「4年先のパラリンピックとなると目標を立てるのが難しいので、まずは世界ランキング1位を目指して、その次に世界選手権を連覇をできるようにやっていきたい」と早くも先を見据えていました。

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