9月5日の広島カープは、小園海斗 が “ここぞの” 大活躍で執念の延長戦―。4時間を超えたDeNAとの激闘を振り返ります。

9月5日(木)DeNA vs. 広島(横浜スタジアム)

2位・巨人に0.5ゲーム差でピタリと迫られている首位・カープ。2連敗で迎えた先発マウンドを今シーズン、11勝を挙げている 床田寛樹 に託し、連敗ストップに挑みます。

その立ち上がり、DeNAの1番・梶原昂希 に初球を打たれるも、軌道が逸れた打球に矢野が回り込み、送球。バックの助けもあり、1回を3者凡退に抑えます。

しかし、2回、フォアボールから得点圏にランナーを背負うと、8番・京田陽太 に3遊間を破られ、3試合連続でDeNAに先制点を許します。

2点を追いかける7回、2アウトから 秋山翔吾 がフォアボールを選び、続く 野間峻祥 が体勢を崩されながらもしぶとくライト前へ打球を運びます。

ランナー3塁・1塁のチャンスで打席には得点圏打率3割超えの3番・小園海斗 。1点差に迫るタイムリー。連敗ストップ、そして首位キープへ反撃を開始します。

さらに8回、この日、スタメンマスクの 石原貴規 がデッドボールで出塁すると 新井貴浩 監督が動きます。石原に代えて1塁に送ったのは、“代走の切り札”・羽月隆太郎 。DeNAバッテリーが最大限に警戒する中、みごと盗塁に成功。

同点のランナーが得点圏まで進むと、7番・菊池涼介 が放った打球は前進守備の頭上を超え、タイムリーツーベース。カープが “つなぐ野球” で土壇場で同点に追いつき、試合は延長戦に入ります。

迎えた延長11回、カープの攻撃。勝ち越しのランナーが出塁し、打席は「決勝打13本」と頼れる3番、“ここぞの小園” 。変化球をとらえた当たりはラインぎりぎりに落ちて長打コース。34歳の 上本崇司 が全速力で走り、一気にホームへ生還。またしても飛び出した小園の一打でカープが勝ち越しに成功します。

あとはしっかり締めて首位キープと行きたいところでしたが、そのウラ…。7番手・松本竜也 が同点に追いつかれて、なおも満塁のピンチを作ると、押し出しのフォアボール。

チームは2か月ぶりの3連敗。さらに巨人が勝利したため、首位陥落しましたが、6日から始まる地元3連戦で巻き返しを図ります。(DeNA 4X-3 広島)

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