8月28日に開幕し、12日間の日程で行われたパリパラリンピックは、8日、陸上や車いすバスケットボールなど一部の競技が行われたあと、閉会式が開かれ閉幕します。

これを前に7日、パーソンズ会長はパリ市内でNHKのインタビューに応じました。

難民選手団で初のメダル フダダディ選手(右)

このなかでパーソンズ会長は史上最多となる168の国と地域、それに難民選手団が参加したことについて「世界中に大きな影響を与える大会となり、非常に満足している。閉幕した後も、4年後のロサンゼルス大会に向けて大会の重要性をさらに高めていく必要がある」と述べました。

難民選手団の男子選手として初の銅メダル獲得

一方、大会期間中もロシアによるウクライナへの軍事侵攻やイスラエルのパレスチナ・ガザ地区への攻撃が続くなど世界各地で緊迫した状態が続いていることについて「とても残念だ。パラリンピックはスポーツを通じ、多様性について考え、自分とは異なる考え方を持つ人たちへの理解を深める機会となる。政治や国際的な紛争の場でも同じような考え方ができれば、非常に強力な平和のメッセージになる。私たちはスポーツを通じ、その役割を果たした」と述べました。

そして、今後、パリ市内の地下鉄のバリアフリー化に向けた検討が始まる可能性があるとしたうえで「最も重要なのは、人々の意識の変化だ。障壁さえ取り除けば、障害のある人たちが自分のしたいことを何でもできると理解してほしかった。世界中の意識を変える“変革的”な大会を目指し、それが実現できるものとなった」と述べ、大会の成果を強調しました。

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