■MLB アストロズ 11ー5 ダイヤモンドバックス(日本時間8日、テキサス州ヒューストン、ミニッツメイド・パーク)

アストロズの菊池雄星(33)が本拠地でのダイヤモンドバックス戦に今季29度目の先発、6回、99球を投げて、被安打7(2本塁打)、奪三振6、四死球0、失点4(自責点4)で防御率は4.31。菊池は移籍後負けなしの4勝、今季8勝目(9敗)を挙げた。

アストロズ移籍後は6戦負けなしと好調の菊池、相手は7月15日に5回途中7失点と今季最多失点を喫したダイヤモンドバックス。1回、1死からナ・リーグ8月月間MVP、2番・C.キャロル(23)をスライダーで空振り三振、4番・C.ウォーカー(33)にはオールストレート勝負で空振り三振と好スタートを切った。

2回、先頭のE.スアレス(32)にライト前ヒットを許すと、6番・J.マッカーシー(26)にもライト前へ、無死一、三塁のピンチを招くと、7番・K.ニューマン(30)にライト前タイムリーを浴びて1点を先制された。さらに、かつてヤクルトでプレーしていたダイヤモンドバックス・ロブロ監督(59)は8番・G.ペルドモ(24)に送りバントをさせたがファール。菊池から何とか追加点を奪おうと仕掛けてきた。

菊池は8番・ペルドモをショートゴロに打ち取ったがダブルプレーは奪えず1死一、三塁とされると、9番・J.ヘレーラ(27)にはライトへ犠牲フライを打たれ、2点目を失った。

その裏、アストロズは連打で無死一、二塁とチャンスを作ったが2つの外野フライと内野ゴロで無得点、菊池を援護出来なかった。3回、菊池はこの回からカーブを織り交ぜて配球に幅を持たせ、ダイヤモンドバックス打線を三者凡退、試合の流れを引き戻した。

アストロズはその裏、無死一、三塁のチャンスを作り、3番・Y.ディアス(25)のショートゴロ併殺打の間に1点を奪い、1対2と1点差に詰め寄った。ところが4回、菊池は2死から7番・ニューマンにストレートが甘く入り、レフトスタンドへ3号ソロ、1点を返してもらった直後のイニングで失点してしまった。

1対3と2点を追うアストロズは4回裏、3つの四死球で1死満塁のチャンスで9番・C.マコーミック(29)がレフト前へ2点タイムリー、3対3の同点に追いついた。なおも2死一、二塁から2番・Y.アルバレス(27)がライト前への勝ち越しタイムリーで4対3と逆転、さらに 2死満塁から4番・A.ブレイグマン(30)が四球を選び、押し出しで追加点を奪い、5対3とした。

勝ち投手の権利がかかった5回、菊池は先頭打者を低めのスライダーで空振り三振に打ち取ったが、これがワイルドピッチとなり、振り逃げで走者を許すなど、2死一、三塁のピンチを迎えた。ここで4番・ウォーカーには力勝負で内角のストレートを詰まらせてショートフライ。打ち取った菊池もグラブを叩きベンチに戻った。

菊池は6回、先頭の5番・スアレスに低めのスライダーを上手くさばかれて、レフトスタンドへ25号ソロ、5対4と1点差に詰め寄られた。菊池は気持ちを切り替えて後続をしっかり3人で抑えた。菊池の流れにチームも乗って、6回裏には1死一、二塁から3番・ディアス、4番・ブレイグマンが連続タイムリーで7対4。そして、5番・J.ペーニャ(26)が右中間で15号3ランで10対4と大量リードを奪った。

菊池は6回で降板、99球を投げて、被安打7(2本塁打)、奪三振6、四死球0、失点4(自責点4)で防御率は4.31。菊池の後を継いだ中継ぎ陣がリードを守り抜き菊池は8勝目(9敗)、そして、アストロズは菊池が登板した7試合で7勝と“不敗神話”は継続となった。

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