アマチュアボクシングをめぐってはIBA=国際ボクシング協会で審判の不正疑惑や不透明な財政管理など組織運営の問題が相次ぎ、IOC=国際オリンピック委員会が去年6月、国際競技団体としての承認を取り消しました。

また、IOCは2028年のロサンゼルスオリンピックでボクシングを実施するかどうかについて判断を保留していますが、実施された場合でも、IBAに加盟している国や地域の選手は参加できないとする判断を示しています。

これを受けて日本ボクシング連盟は、去年設立されロサンゼルス大会での競技の実施を目指す団体、「ワールド・ボクシング」への加盟を目指していましたが、今月6日に承認されたことを明らかにしました。

連盟によりますと「ワールド・ボクシング」には現在45か国が加盟していますが、新たな国際競技団体として認められるには少なくとも50か国の加盟が求められるということです。

一方で、連盟では複数の国の競技団体が「ワールド・ボクシング」とIBAの両方に加盟していることなどから、IBAからの脱退は考えていないとしています。

連盟の仲間達也会長は「オリンピック競技に残らなければ、アマチュアボクシングの競技としての価値はなくなってしまう。統括競技団体になるものがワールド・ボクシングしかないのであれば、そこに入ることがオリンピックを守る道だ」と説明しました。

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