■MLB ドジャース 3ー6 カブス(日本時間11日、カリフォルニア州ロサンゼルス、ドジャー・スタジアム)
カブス・今永昇太(30)が敵地でのドジャース戦に先発し、7回、89球を投げ、被安打7(3本塁打)、奪三振4、四死球0、失点3(自責点3)で防御率は3.03。“3番・DH”で先発した鈴木誠也(30)は5打数3安打1打点で打率は.273となった。
前回5日のパイレーツ戦では7回無失点、ノーヒットでの降板となった今永、中5日、最高の状態で大谷翔平(30)、山本由伸(26)が所属するドジャースとは2度目の対戦となった。日本人選手4人が出場するのは2007年5月5日のマリナーズ対ヤンキースでイチロー、城島健司、井川慶、松井秀喜以来、約17年ぶりとなった。
4月8日、大谷との初対戦では空振り三振、サードファールフライと2打数無安打に抑えた。この日はドジャース・山本も約3か月ぶりの復帰登板となり、MLB史上初となる侍ジャパン同士の投げ合いとなった。
1回、1番・大谷翔平(30)を迎えると外角高め149キロのストレートでショートフライに打ち取ると、2番・M.ベッツ(31)も148キロのストレートでセンターフライ。そして、3番・F.フリーマン(34)も148キロでレフトフライ。ドジャースの“MVPトリオ”をわずか4球、ストレートのみで抑え込んだ。
1対0と先制してもらった2回、4番・T.エドマン(29)にストレートを完璧に弾き返されレフトスタンドへ今季1号となる同点ホームラン。ここから今永とアマヤのバッテリーは変化球を交えて5番・A.パヘス(23)はスプリットでサードゴロ、7番・M.マンシー(34)はスイーパーで空振り三振と1点を奪われたが、そのあとはしっかり抑えた。
3回、先頭打者から連打を許し、無死一、二塁で迎えるは1番・大谷、ピンチの場面を迎えたがカウント2-1からスイーパーでファーストゴロ、今永の大谷の足を考えて、素早くベースカバーに入り大谷をダブルプレーに打ち取った。2死三塁で2番・ベッツにはチェンジアップを連投、4球連続チェンジアップでサードゴロ、無失点で切り抜けた。
1対1の同点で迎えた4回には1死から4番・エドマン、またも1球目のストレートを狙われて左中間スタンドへ2打席連続となる2号ホームラン。マウンド上で首をかしげた今永、勝ち越し点を与えてしまった。さらに5回、先頭打者の7番・マンシーにはカウント2-0と悪くすると、ストレートを弾き返され、ライトスタンドへ13号ソロ、メジャーワーストタイとなる3被弾で3対1とリードを広げられた。
7回には先頭打者を味方のエラーで出塁を許したが、今永は巧みな牽制で走者を刺して、味方のミスをカバー。2死一塁で8番・K.ヘルナンデス(33)には右中間へ大きな飛球を打たれたが今度はセンターのP.クロー=アームストロング(22)がスライディングキャッチの好プレー、試合の流れを引き寄せた。
すると、8回、無死一、二塁で3番・鈴木誠也(30)がセンター前へタイムリー、さらに送球が逸れる間に1塁走者もホームに還り3対3の同点。さらに1死一、二塁で6番・M.ブッシュ(26)の打球はセカンドゴロ、しかし、K.ヘルナンデスがボールを弾き、2塁走者の鈴木がホームに還り、カブスが逆転に成功。さらにN.ホーナー(27)のタイムリーなどでカブスは6対3。今永は勝ち投手の権利を得た。今永は7回で降板、89球を投げ、被安打7(3本塁打)、奪三振4、四死球0、失点3(自責点3)で防御率は3.03。メジャー1年目での13勝は1995年、ドジャースの野茂英雄、2014年、ヤンキースの田中将大に並んだ。
【日本人投手MLB1年目・2桁勝利】★左腕
ダルビッシュ有(12年、レンジャーズ)16勝9敗
前田健太(16年、ドジャース)16勝11敗
松坂大輔(07年、レッドソックス)15勝12敗
★石井一久(02年、ドジャース)14勝10敗
野茂英雄(95年、ドジャース)13勝6敗
田中将大(14年、ヤンキース)13勝5敗
今永昇太(24年、カブス)13勝3敗(9月11日現在)
千賀滉大(23年、メッツ)12勝7敗
★高橋尚成(10年、メッツ)10勝6敗
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