横綱審議委員会は23日夕方、東京都内で開かれ、会合のあと、山内委員長が記者会見しました。

この中で、秋場所で13勝2敗の成績で2回目の優勝を果たし、大関昇進を確実にした大の里について、「『よくやった』ということは揺るがない印象だ。もろいところも影を潜め、もろ手突きなど両手を使った非常にバランスの取れた力強さを発揮した。迷いのない相撲をみせ、ほかの力士は刺激になったのではないか」と評価しました。

そのうえで、次の九州場所に向けては「多くの勝ち星を挙げて、優勝を目指すつもりで横綱と他の2人の大関などと対じしてほしい」と期待感を示していました。

また、引退した元大関 貴景勝については「押し相撲の新時代をつくる代表格として上がってきて、相撲の将来に大きな期待を抱かせてくれた。けがもあり、十分、才能を発揮できずに土俵を去ったというのは残念だが、湊川親方として、新しい力士を養成していってもらいたい」と話していました。

一方、秋場所を休場した横綱 照ノ富士については「休場は残念だった。ただ、これから始まる巡業に参加して、稽古を積み重ねながら体調の回復などに努めるということで、見守っていきたい」と話していました。

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