イチローさんが率いるチームと高校野球の女子選抜チームとの対戦は、女子高校野球の強化を目的に3年前から始まり、ことしは東京ドームで行われました。

イチローさんのチームにはおととしから参加している松坂大輔さんに加え、ことしは巨人や大リーグのヤンキースなどで活躍し、日米通算507本のホームランを打った松井さんが初めて参加しました。

試合はイチローさんが「1番・ピッチャー」、松坂さんが「3番・レフト」、松井さんが「4番・センター」で先発出場しました。

先発のイチローさんは立ち上がりに4本のヒットを集中されいきなり3点を失いましたが、その後は最速137キロのストレートにカーブやスライダーなどの変化球も交えて得点を許さず、9回141球を一人で投げ抜いて50歳という年齢を感じさせない元気な姿を見せました。

また、20年ぶりに東京ドームでプレーしたという松井さんは、試合中に右足を痛めて足を引きずる姿も見られ、塁に出ると特別に臨時代走という形がとられましたが、8回には力強いスイングでライトスタンドへスリーランホームランを打ち、ベンチではイチローさんと抱き合うなど、かつての本拠地を盛り上げていました。

試合はイチローさんのチームが17対3で勝ちました。

イチローさんは松井さんのホームランについて「私は感情的にならないが人のプレーをみて涙が出たのは初めてです」と話し、「自分の体が元気でいるかぎり女子野球を応援したい」と笑顔で話しました。

また松井さんは「この球場でこれだけのお客さんが来ている中で、けがで代わる選択はしたくなかったので最後まで出てホームランを打ててよかった。野球に真剣に向き合う機会をもらえ、10年間プレーした東京ドームでプレーさせてもらえてこれ以上ない幸せです」と話しました。

一方、女子選抜チームで1回にイチローさんからヒットを打った東海大静岡翔洋高校の井戸穂花さんは「イチローさんからヒットを打てて自信にもつながったしもっと上をめざして頑張りたいと思える機会でした」と話していました。

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