広島県廿日市市にあるヒロハイ佐伯総合スポーツ公園で「女子野球タウンフェスティバル」が開かれました(9月23日)。全国区の強豪を招いての試合に、女子野球人口を増やす “希望の星” になり得る選手がいました。

“女子野球の街”・廿日市市のグラウンドに集まったのは今、メキメキと実力を伸ばす「佐伯高校」、西日本の大会で優勝経験もある社会人チーム「はつかいちサンブレイズ」。

そして、全国大会でことし、ベスト4入りを果たした強豪「履正社高校」―。

中でも注目は、履正社3年・堀明日香 投手(広島出身)です。部員60人を擁する強豪校で主将を務め、全国大会でもエースナンバーを背負う逸材です。

球場アナウンス
「ピッチャー、堀明日香」

堀明日香 投手の祖母 掘由紀枝 さん
― 試合で広島に来ることはあるんですか?
「初めてです」

姉 彩香 さん
「岐阜とか埼玉とか遠征ばっかりだったので」

― みんな、行くんですね?
「そうですね。行きますね、家族一同」

祖父 掘賢治 さん
「やったー(拍手) こんにゃろ、打つと見せかけたらね、ゆっくり球を投げる…。“待ちきれずに打つ” というかね。やっぱり、こすい技を身につけとるんじゃ」

姉 彩香 さん
「おじいちゃん、しー」

祖父 掘賢治 さん
「明日香、いいぞ」

「小学校1年生のときにカープを見に行ったんです。そしたらね、『感動した』いうてから。それで『どうしても野球したい』って」

― 男の子に混じって?
「そう。女の子1人。でも、その中でピッチャーをしとった。それで明日香が履正社に行ったというのをみんなが聞くじゃないですか。そしたら(地元)焼山の子どもたちが、女の子が軟式野球を始めだした。掘明日香にあこがれてね」

「もう最後のユニフォーム姿だから写真撮ります。もう、これで最後だから」

履正社高校 3年 掘明日香 投手
「やっぱり自分にとって野球は人生の支えというか、もう野球がないと本当に生きていけないんじゃないかってぐらい。高校も女子野球というものを知って、こんなに明るくて元気で、なんて言うんですかね、男子野球と変わらない魅力があるんだなっていうのはすごく感じました。小・中と自分しか(選手が)たぶんいなくて、地域の方には。でも今、シニア(チーム)の子が2人来てくれていたり、ソフトボールとか女子野球っていうのが増えてきていて、うれしい気持ちでいっぱいなんですけど、まだまだ増やしたいです。日本を背負えるピッチャーになるようにがんばります」

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