■MLB アストロズ 1ー8 マリナーズ(日本時間26日、テキサス州ヒューストン、ミニッツメイド・パーク)

アストロズの菊池雄星(33)が本拠地最終戦となったマリナーズ戦に今季31度目の先発、6回、98球を投げて被安打4、奪三振8、四死球1、失点2(自責点0)で防御率は4.05。菊池は移籍後初めての黒星で今季10敗目(9勝)、7月21日以来、約2か月ぶりの敗戦。チームも菊池の登板10試合目で初めての敗戦となった。

対戦相手のマリナーズはメジャー1年目の2019年から3年間在籍した古巣、前日25日には4年連続13度目の地区優勝を決め、この日は本拠地最終戦とあって多くのファンが球場に訪れた。菊池登板試合はチームは9連勝、菊池も負けなしの5連勝と“不敗神話”が続いている。

ポストシーズンに向けた最後のマウンド、立ち上がり1番・V.ロブレス(27)をスライダーで空振り三振に奪うなど、安定したピッチングで無失点に抑えた。

2回、先頭の4番・R.アロザレーナ(29)からスライダーで三振を奪い、菊池はメジャー6年目で初めてシーズン200奪三振を達成。3回には8番・JP.クロフォード(29)にストレートを弾き返されセンターへ大きな飛球、この当たりでマリナーズ打線がストレートにタイミングが合っていると感じると、9番・D.ムーア(32)、1番・ロブレスの2人にはカーブを引っ掛けさせてショートゴロ。危険を察知して、すぐにピッチングの組み立てを切り替えた。

すると3回、アストロズは2死二塁で菊池を好リードしているキャッチャーの5番・V.カラティニ(31)がセンター前へ先制のタイムリー、先制してもらった菊池、4回には先頭の2番・J.ロドリゲス(23)を高めボール球のストレートで空振り三振、3番・アロザレーナも同じボールで2打席連続三振と狙ってきているストレートを高めのボールゾーンで振らせて三振を奪っていった。

勝ち投手の権利がかかる5回、先頭の5番・J.ターナーには内角低めのスライダーで空振り三振、続く6番・J.ポランコ(31)は外角低めのカーブで見逃し三振と前の回から3者連続三振を奪うなど無失点。4回とは打って変わって変化球で三振とイニングごとに勝負球を変えていった。

1対0とリードして迎えた6回、先頭打者の9番・ムーアは完全に打ち取ったサードゴロだったが途中出場、8月にメジャーデビューしたばかりのサード・S.ウィットコム(25)がエラー、ここから1死満塁のピンチを招き、迎えるは4番・アロザレーナ、90球を越えた菊池だったがカウント1-2と追い込むと、最後は97マイル(156キロ)のストレートで空振り三振、菊池も大きな声を出しガッツポーズを見せた。

続くは7月までブルージェイズでチームメイトだった6番・J.ターナー、1球目96マイル(154キロ)のストレートを狙われてレフト線へ逆転となる2点タイムリー、ここで菊池が捕まってしまった。

菊池は6回、98球を投げて被安打4、奪三振8、四死球1、失点2(自責点0)で防御率は4.05となった。チームは途中出場のサード・ウィットコムが得点に絡んでしまう4つのエラーをするなど5失点、菊池は移籍後初黒星、7月21日以来、約2か月ぶりの敗戦。チームも菊池の登板試合10試合目で初めての敗戦となった。

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