​石田充 アナウンサー
厳しい9月、最後の試合で広島カープの 秋山翔吾 選手が、日本球界で1500試合出場という節目を迎えました。そのゲームで秋山選手は「これぞヒットメーカー」という打撃を見せてくれました。

1回です。マウンドはセ・リーグ防御率No.1の 髙橋宏斗 。

RCC野球解説者 天谷宗一郎 さん
1打席目に初球を打つか打たないかってけっこう慎重に考えると言っていたんですよね。そんな中で初球を打っていく。ここはなんか深いです。

石田充 アナウンサー
1点を追う展開の中で初球打ち(ツーベースヒット)。これは秋山選手が考え抜いた結果ということです。

そして、逆転して迎えた2回です。今度はセンター返し。

天谷宗一郎 さん
1打席目とは違って、2打席目はよりコンパクトなスイングっていうのを意識したうえではじき返しています。

石田充 アナウンサー
マルチ安打は12球団トップの48回なんですが、もう1本打ちました。同点の7回、2アウトから。

天谷宗一郎 さん
このバッティング技術、うまいんですけど、注目すべきはこのあとです。

石田充 アナウンサー
打球をセンターの 岡林勇希 選手が捕るんですが、秋山選手は迷わず二塁へ。

天谷宗一郎 さん
ちょっとしたすきを突いていく。2アウトから二塁を作るっていう意識ですよね。すばらしい走塁でした。

石田充 アナウンサー
続く 矢野雅哉 選手がこの当たりで一塁へヘッドスライディングしてセーフ。すると秋山選手が二塁から一気にホームに還ってきました。

天谷宗一郎 さん
打球は外野に抜けていないのに前に進む、次の塁を取る意欲ですよね。すばらしいです。

石田充 アナウンサー
カープらしい点の取り方ではあったんですが、試合は敗れました。ただ、まだまだ “アキ” らめません。

田村友里 キャスター
“アキ” らめません…

石田充 アナウンサー
秋山選手の姿が全てを物語っているんじゃないかなという感じがしました。カープは、3位のDeNAと1.5ゲーム差(9月29日時点)。その2チームのスケジュールを見ておこうと思います。

カープが4勝0敗(勝率.5072)だと、DeNAが4勝3敗(勝率.5071)ならカープがわずかに上ということになりますが、勝率5割(DeNA 3勝4敗、広島 3勝1敗)だと、トータルのシーズンの勝利数が上のチームが3位ということになるので、DeNAが上にいってしまうんです。

田村友里 キャスター
そうなんだ。

石田充 アナウンサー
カープ3勝1敗(勝率.500)ならDeNAが2勝5敗(勝率.4928)というような数字にならないと上回れないことになります。なんとか1つでも多くの白星をと思います。

天谷宗一郎 さん
DeNAの結果も気になりますけども、カープは勝つしかないわけですから。

石田充 アナウンサー
さらに秋山選手が「最多安打」争いで3位にいて、残りゲームは一番多い。

最多安打争い(9月29日時点)
1 ヤクルト 長岡秀樹 159 残り3試合
2 阪神   近本光司 158 残り2試合
3 広島   秋山翔吾 156 残り4試合

カープは、残り3試合がヤクルト戦ですから、いかに 長岡秀樹 選手を抑えるかというのもカギを握りそうです。

3月29日から始まったレギュラーシーズンもいよいよラストの1週間です。

天谷宗一郎 さん
9月は、なかなかしんどい試合が多かったですけれども「月が変われば “ツキ” が変わる」と信じて…

田村友里 キャスター
うまい!

天谷宗一郎 さん
10月ですから、みんなで1つの試合を、1勝をつかみ取ってほしいなと思います。

石田充 アナウンサー
10月1日が大一番のDeNA戦ですからがんばってもらいたいと思います。先発は、森翔平 投手。前回、いいピッチングを見せました。

天谷宗一郎 さん
本当に調子がいいピッチャーだと思いますし、自分を信じてどんどん投げていってほしいなと思います。

石田充 アナウンサー
10月5日の地元最終戦は、野村祐輔 投手の引退セレモニーもありますが、来週のこの時間は「やったあ、CSだ」ということでみなさんとまたお会いしたいと思います。

(RCC「イマナマ!」カーチカチ!テレビより)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。