競歩のパリオリンピック代表のうち、男女の20キロはすでにことし2月の日本選手権で池田向希選手と藤井菜々子選手の2人が内定していました。
日本陸連はこの2人に加え、新たに男子20キロ競歩の濱西諒選手と古賀友太選手、女子20キロ競歩は3大会連続のオリンピック出場となる岡田久美子選手が、それぞれ代表に内定したと発表しました。
さらに、パリ大会の新種目として実施される混合競歩リレーの代表には、2回目のオリンピックとなる川野将虎選手と、高橋和生選手、そして大学生の柳井綾音選手が内定し、女子のもう1人は岡田選手が出場するということです。
混合競歩リレーをめぐっては、4月にトルコで開かれた国際大会の結果、日本が2組の出場権を獲得していました。
新たに内定した6人のうち、岡田選手と川野選手以外の4人はいずれも初めてのオリンピック出場となります。
岡田久美子選手とは
岡田久美子選手は埼玉県出身の32歳。
スピードがあり、レース展開を読む力に定評があります。
日本選手権は女子20キロ競歩で2015年からの6連覇を含めて7回優勝していて、2018年のアジア大会では銅メダルを獲得し、世界選手権にも5大会連続で出場するなど、日本の女子競歩界の第一人者です。
オリンピックには初出場だった2016年のリオデジャネイロ大会で16位、東京大会では15位でした。
4月に行われた混合競歩リレーの出場権がかかる国際大会では、すでにオリンピック代表に内定している池田向希選手とのリレーで2位に入り、日本の出場権獲得に貢献していました。
川野将虎選手とは
川野将虎選手は静岡県出身の25歳。
東京オリンピックでは男子50キロ競歩で6位入賞を果たしています。
パリオリンピックでは50キロ競歩が実施されなくなり、2022年の世界選手権で初めて実施された35キロ競歩ではトップとわずか1秒差で銀メダルを獲得しました。
そして、2023年の世界選手権でも2大会連続のメダルとなる銅メダルを獲得するなど、長い距離を得意としています。
持久力が持ち味ですが、20キロ競歩の自己ベストでも1時間17分24秒のタイムを持っていて、スピードも兼ね備えています。
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