41歳の今江監督は、1軍の打撃コーチから昇格する形で、今シーズンから12球団最年少の監督としてチームの指揮を執りました。

昨シーズンまで抑えを務めていた松井裕樹投手が大リーグに移籍する中、ピッチャーの配置転換のほか、バントや盗塁といった作戦を用いて粘り強く戦い、開幕から投打がかみ合わない苦しい試合もありましたが、交流戦で初優勝して巻き返しをみせました。

シーズン終盤には、クライマックスシリーズ進出を争いましたが、10月1日に、3位ロッテとの試合に敗れて4位が確定し、3年連続でクライマックスシリーズ進出を逃しました。

こうした中、球団は、去年2年契約を結んだ今江監督に、来シーズンの契約を要請しないことが、球団関係者への取材で分かりました。

今江監督は、9日夜のシーズン最終戦のあと、「収穫もあり、1年間勉強と経験をさせてもらった。皆さんの期待に応えられず本当に申し訳ない」などと話していましたが、就任からわずか1年で監督を退くことになりました。

球団創設から20年で監督10人 6人はわずか1年で退く

今シーズン、球団創設20年目の楽天は、これまでに10人が監督を務めました。

このうち、複数年にわたり監督を務めたのは、
▽野村克也さん
▽球団初のリーグ優勝と日本一に導いた星野仙一さん
▽梨田昌孝さん
▽石井一久さん
の4人です。

一方で、
▽初代監督の田尾安志さんが、球団創設最初のシーズンで最下位となり、1年で退任したのをはじめ、
▽3人目の監督のマーティー・ブラウンさん
▽5人目の大久保博元さん
▽7人目の平石洋介さん
▽現在2軍監督で8人目に監督をつとめた三木肇さん
▽今回の今江監督
と、20年で6人の監督が、わずか1年で退いています。

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