バレーボールの男子日本代表で、世界最高峰の舞台・セリエA(モンツァ)でプレーしていた髙橋藍(23)が、今季から日本の新リーグ(SVリーグ)に参戦。高校時代以来7年ぶりにチームメイトとなった兄・塁と共にサントリーサンバーズで日本一を目指す。パリオリンピック™を共に戦った西田有志(24)らが所属する大阪ブルテオンとの開幕戦(11日)を前に髙橋兄弟がインタビューに応じ、自身の未来予想図やバレー界への想いを語った。

藍:未来について僕は考えない主義なんで。今を生きるんで全力で(笑)

塁:自分も結構むずかしいですね。どうしようかな。

藍:全部埋めました。未来予想図オープン。ざっくりとですよ。

【髙橋藍の未来予想図】
2024年 23歳:おいしいものをいっぱい食べる
2025年 24歳:日本一
2026年 25歳:犬を飼う
2027年 26歳:ぼちぼち結婚を考える
2028年 27歳(ロス五輪):メダル獲得
2032年 31歳(ブリスベン五輪):メダル獲得できていなければ目標は獲得
2036年 35歳:こどもがいたらいいな
2041年 40歳:引退
2071年 70歳:孫がいたらいいな

髙橋藍の未来予想図

塁:40引退?!

藍:2025年はやっぱりサントリーで日本一をとるっていう気持ちで。2026年はマジでわかんないんで、犬を飼う(笑)25歳、26歳ぐらいには結婚を考えながら、ぼちぼちできてたらいいなって。その次にもうロスオリンピックがあるんで、ロスで「メダル獲得」が一番理想ですし。でもここでもし仮にまだメダルが獲れないとなれば、この次のブリスベン五輪でまた「メダル獲得」だし、僕は変わらずって感じです。35歳で「子供がいたらいいな」で、40歳くらいで「引退」がベストかなと思うんすけど、それより早くなる可能性もあるかなと。子供に一番バレーボールを見せたいってのもあるんで、それがそれまでに叶えばいいかな。で、70歳くらいで「孫がいたらいいな」って(笑)

Q.犬好きでしたよね?

藍:犬好きなんですよ。

塁:「速攻飼う」って言ってたんで、サントリーに行くって言った瞬間。でも週末は毎週いいひんし。

藍:それ可哀想やなと思って、もうちょい冷静になって考えようかなと思ってやめました。

Q.子どもも大好き?

藍:子どもが大好きで、今従妹にもちびっこたちがいるんですけど、すごいもうそれが楽しくて一生遊んでいられるんで、子どもが将来的にはやっぱりいたら嬉しいなとは思いますね。

Q.バレーボールをやらせたい?

藍:いや、それは全然思わなくて。子どもがバレーボールをやりたいなら全然それでいいですし、やりたいスポーツをやって欲しいなと思います。

Q.でもバレーボールをやってる姿を見せたいと。

藍:バレーボールをやっている姿は見せたいかなーってやっぱり思いますね。

Q.いいパパになると思います?

塁:なると思います。なので子どもには違うスポーツをやってほしいですよね。

藍:知らんスポーツね。

塁:全然ルールわからず、全力で応援したいですね。

Q.別のスポーツでも選手として熱が入ってしまいません?

藍:バレーをやられるとちょっとアドバイスしちゃいそうなんで、できれば違うスポーツをやってくれる方が良いかなと思いますね。

「僕と兄で男子バレーに革命を」

【髙橋塁の未来予想図】
2024年 24歳:藍に大阪案内
2025年 25歳:SVリーグ優勝
2026年 26歳:世界クラブカップ優勝に貢献
2027年 27歳:レギュラー獲得
2028年 28歳:30前後現役引退
2032年 32歳:ランのオリンピック現地応援
        バレー普及活動
        兄弟で解説
        温泉旅行に行く

髙橋藍の卒業文集

藍:すげえな、小6でえげつない事言ってる。

Q.革命は起こせそうですかね?

藍:僕も塁もバレーも含めてですけど、メディアに出たりこうやって一緒に協力していただいてるんで。徐々にバレーボール界を盛り上げるというか、沢山の方々に認知していってもらえているのかなっていうのも凄く感じる。今回のSVリーグが始まる中でどのように盛り上がっていくかもすごい楽しみですし、その試合で伝えていけるものと試合以外で伝えていけるものってまた別だと思うので、そういったことに力を入れている分、徐々に徐々に良い方向に盛り上げていけているんじゃないかなと思うので。まだまだこれからですけど、二人でいろんなことに挑戦しながら盛り上げていければいいのかなと思いますね。

Q.塁さんはこんな事伝えたい、こんな夢を叶えたいとかありますか?

塁:自分は栗原恵さん(元バレーボール女子日本代表)を見てバレーボールをやりたいと思って。「こんな選手になりたい」と思ったのが最初。実際にメグさんとお話させていただいて、「今度は塁くんと藍くんが子供たちに、そう思われる存在だよ」みたいな感じで言っていただいて、「まじか!」みたいな。本当に子どもが大好きなので、子どもたちが純粋な目でバレーボールを見てくれて、その中に人間性の部分も含めて、「藍くん塁くんみたいな選手になりたい、人になりたい」って思ってくれる子が一人でもいたら、自分たちが頑張ってきた意味があるのかなって思うので。子どもたちに夢を与えられる、じゃないですけど、そういった存在になりたいなって思っています。

Q.最後にお互いの存在について。

藍:ずっと塁を追いかけてやってきているので、塁がバレーボールに出会ってなかったり、やってなかったら(自分は)バレーボールをしてないので本当に感謝してます。塁がやっぱり結果を出していく中で、僕も勝っていきたいっていう思いを常に持っていたので、それは塁がやってないと持てない部分でもあった。だからライバルでもありながら、一緒に戦う仲間として一人の選手としてお互いリスペクトしているので、これからも一緒に切磋琢磨してやっていければいいのかなと思いますね。

塁:自分はもう、バレーボールが楽しくてずっと突っ走ってきて。そこに藍が着いてきているのも、全然振り返ったことがないぐらい没頭していたんですけど。大学とかで大きなケガを経験してすごい挫折とかも経験したので、そこで藍が頑張っているから自分も頑張ろうって思えた部分が本当にあった。藍がこんなに活躍してくれていることが本当に自分の活躍のように嬉しいので、兄弟で盛り上げるだけじゃなくて、バレーボールを楽しみながら。藍がいるから今自分はすごく頑張れているのかなと思っているので、本当に感謝していますし、ここで一緒に楽しんで頑張れたらなと思っています。

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